小さい時の母の口癖は「早く早く」でした。

大人になった今でも、私の頭は「早く早く」と言ってくる。

 

母は、もう言ってこないけど、

今は、母の代わりに私が私に「早く早く」と言っているのだ。

 

「早く早く」と言われると、焦ってしまう。

若い時は、まだ体が付いていけてたけど、60歳を過ぎたら、

まず足がついていけない。

 

気持ちは《前へ》と焦る(せれる)けど、

足がもつれて前へドテッ!!と無様に倒れる。

段差のある所で良くつまづく。

特に階段の最初の一段目と最後の一段は、要注意だ!

油断すると危ないので、心の中で『ゆっくり』と言い聞かせる。

 

もし外でつまづいたら、場所によっては大怪我になり兼ねない!

 

母は、何事もゆっくりな私を見かねて、私の為に良かれと思って「早く早く」と

言ってくれたのかも知れない。

 

小さい時の私は、《母は一方的に言う人で、他の人の話を聞けない人なんだ》と思い込んでいたので、

母に口ごたえしたり、逆らったり、到底できなかった。

 

でも、私は、本当は「ゆっくり」考えて「ゆっくり」行動したかったんだなと思う。

 

つい習慣で、頭が「早く早く」って言うと、それに従いそうになる。

 

でも、これからは、私が本当にやりたかった人生を歩んでも良いんだと思えるようになってきた。

60歳をかなり過ぎてしまったけど、自分の為に少しずつやってみよう。

 

頭が「早く早く」と言ってきたら、「これからは、「ゆっくり」やりたいんだ。」と言おう!

何年掛かるか分からないけど、ゆっくりゆくりんで、やってみよう。

 

でも

焦っちゃうんだよな~~~(泣) 気がせれるんだよな~~~(泣)

いや

諦めんぞ!!!

ゆ~~~っくり、ゆ~~~っくり、一つ、一つ、少しずつ、少しずつ...と言い聞かせる。

やっと自分の為の人生をやっていきたいと思い始めたところ。

まだ何も始まっていない。これからだよ...ネ♡