メモです。(´・ω・`)
国家介入、日本会議と連動
前川氏の授業内容、検閲
「録画記録を外部に提出することについて、本人の許可が必要とされる理由をご教示ください」
文科省は名古屋市教育委員会に、こんな「追加質問」(6日)を送りつけていました。
名古屋市の中学校が前川喜平前文科事務次官を招いて行った公開授業(2月16日)について、文科省が授業の講演録や録画の提出を求めると(3月1日)、名古屋市教育委員会は「前川氏の許可がなければ提出できない」と断っていたのです。
林芳正文科相は20日の会見で、一連の質問では「事実関係の確認」をしただけと繰り返しました。しかし、授業の録画の提出要求は、授業内容の検閲そのものです。「本人の許可を必要とする理由を示せ」というのは、「問答無用」の高圧姿勢そのものです。圧力の背景に、自民党文科部会の幹部が直接かかわっていました。
中学校の公開授業の内容に、中央権力と与党中枢が直接的な圧力をかけ、どう喝するのは前代未聞の事態です。こどもの人格の自由な形成、発展のために、国家権力は教育内容に介入してはならない―。それは教育が、子どもを戦場に駆り立てた戦前の歴史からの痛苦の教訓です。教育が「不当な支配」に服さないとする戦後教育の根本原理を平然と踏みにじる行いを、絶対に見過ごすわけにはいきません。
重大なのは、文科省に対し、圧力をかけるよう働きかけていたのが改憲右翼団体・日本会議議連の中心メンバーであることです。
最初に事実確認のメールを文科省の官房長に送った赤池誠章・自民党文科部会長は、日本会議国会議員懇談会の中心メンバーで、安倍晋三首相の腹心の一人です。
赤池氏は日本会議設立10周年(2007年)の記念集会に寄せたメッセージで、政治家には「戦前戦中を悪とし戦後憲法を言動の拠(よ)り所とする『歴史断絶派』と、世界最古最長の統一国家である日本の伝統や国柄を重んじる『歴史連続派』の2種類があるとし、「これからの日本の繁栄・安寧、国民の幸福は、『歴史連続派』から作り出さねばなりません」と強調。「国民の徳育目標となった教育勅語等に代表される日本の精神・価値観は脈々と受け継がれてきている…それらを国の礎とすることではじめて国家百年の大計が生まれ、公徳心のある日本人が生まれてくる」などと述べていました。
赤池氏とともに圧力をかけていた池田佳隆同部会長代理も日本会議議連のメンバーです。(中祖寅一)
2018.03.21 しんぶん赤旗(2)
支持率暴落であせる「日本会議」。 ( ´,_ゝ`)プッ