最終日。

すっかり明るくなった時間から少し仮眠をとり、10時頃に起床した。

 

帰りの飛行機は14:40発。

新島を離れるまで、まだ数時間だけ残っている。

 

とはいえ、自分が悪いのだが、この2日間ほとんどまともに寝ていない。

本当なら飛行機の時間まで宿でゆっくりしていたい。

 

だが、せっかく新島まで来たのに、最後に残された時間を睡眠に費やすのはあまりにもったいない。

ということで...

 

 

最終日、冷水シャワーで強制起動

 

冷水シャワーを浴び、眠気を強引に吹き飛ばす。

そしてまた50ccの原付を借りに行った。

 

我ながら元気である。

いや、元気ではない。

気合いだけで動いている。

 

まず向かったのは「コーガ石恐竜」。

新島とパリでしか産出されないというコーガ石で作られた恐竜の像である。

 

こういうの、子供は好きそうだ。

33歳のおっさんも普通に見に行っているが。

写真は残念ながら撮り忘れた。

 

 

「シークレット」は秘密の秘境ではなかった

 

続いて向かったのは、今回の旅でどうしても見ておきたかった「シークレットビーチ」。

 

ちなみに、ここでいう「シークレット」とは、秘境のような秘密のビーチという意味ではない。

もともとは、観光客で混雑していた羽伏浦海岸などを避け、

地元サーファーがひっそりと波を楽しんでいたサーフポイント。

 

観光客にはあまり知られていない、地元サーファーたちの秘密の場所だったことから

「シークレット」

と呼ばれるようになったらしい。

 

ちなみにGoogleマップなどに表示される「シークレット入口」は、

正確にはシークレットポイントそのものではなく、

そこへ続く「堀切階段」のことだそうだ。

 

 

その入口がこちら。

 

 

草木に覆われた、まるでトンネルのような道になっている。

ここを5分ほど歩いていく。

 

すると……

一気に景色が開けた。

 

 

両側には反り立つ崖。

その先には、どこまでも続く青い海。

 

思わず、

「すげえ」

としか言葉が出なかった。

 

俺の語彙力、仕事せい。

 

 

シークレット、帰りの階段がエグい

 

そして、ここから海へと下っていく堀切階段がまたすごい。

 

かなり急である。

行きはまだいい。

問題は帰りだ。

 

日頃の運動不足がここで一気に牙をむき、私の太ももは登り始めて早々に悲鳴を上げていた。

ただ、この絶景を見ることができた満足感と達成感を考えれば、太ももの悲鳴なんてかわいいものである。

腕くらい差し出したっていい。

それくらい来てよかったと思える景色だった。

 

 

最後にもう一度、若郷へ

 

その後は、最後にもう一度若郷地区を目に焼き付けようと、原付で平成新島トンネルへ。

 

相変わらずトンネルの中は寒い。

そして若郷地区に入り、漁村や漁港を巡る。

 

昨日も来た場所なのに、もう「これを見るのも最後か」と思うと、少し寂しくなる。

 

そのまま本村へ戻り、最後にお土産としてくさやを購入。

 

ここでタイムアップとなった。

原付に給油をして返却し、宿へ戻る。

シャワーを浴び、荷物をパッキング。

 

あとは宿の方の送迎を待つだけだ。

 

 

2泊3日だったのに、思い出が多すぎる

 

送迎を待っている間、この2泊3日の出来事が頭の中を駆け巡っていた。

 

初めてのシュノーケリング。

50ccの原付で走り回った新島。

式根島。

島寿司。

くさや。

そして、島で出会った人たち。

 

たった2泊3日なのに、妙に思い出が多い。

 

空港までの送迎は、宿のオーナーさんがしてくださった。

 

同じバイク好きということもあり、滞在中から本当にいろいろな話をさせてもらった。

優しくて、暖かい人柄。

宿そのものもアットホームで、まるで何日も前からここにいたような感覚になっていた。

 

だからこそ、空港でお別れの挨拶をするときには、少し泣きそうになってしまった。

2泊3日しかいなかったのに。

 

本当に、本土に帰りたくない。

 

 

無情にも、飛行機は飛ぶ

 

搭乗手続きを済ませ、いざ搭乗。

 

本当に帰りたくない。

 

しかし無情にも、飛行機は新島を離陸した。

 

 

窓の外に広がる新島を眺めながら、今回の旅の思い出にふける。

 

「また来たいな」

 

なんてことを考えていたら……

 

いつの間にか眠りに落ちていた。

目が覚めたときには、すでに調布飛行場付近。

 

窓の外を見る。

 

 

空から見ても、東京はごみごみとした街並みだった。

 

この飛行機が着陸したら、いつもと変わらない喧騒、いつもと変わらない風景。

また現実に引き戻されるんだろうな。

 

そんなことを考えてしまい、もう少し現実逃避していたくなった。

いわゆる「新島ロス」というやつだ。

 

などと、眠気まなこの私はそんなことを考えながら、調布の地へと降り立ったのである。

 

 

新島ロスは、帰ってからも続いている

 

こうして私の2泊3日の新島一人旅は終わった。

 

正直、ここまで新島を好きになるとは思っていなかった。

 

海が綺麗だった。

景色も良かった。

50ccの原付で島を走り回るのも最高だった。

シュノーケリングも初めて体験した。

式根島にも行った。

島寿司も食べた。

くさやも食べた。

 

そして何より、島で出会った人たちが本当に良かった。

一人旅なので、最初は「3日間も一人で何するんだ」と思っていたのだが、

終わってみれば3日では全然足りなかった。

 

帰宅してからも新島のことを思い出してしまい、挙げ句の果てには、

島で飲んですっかり気に入ってしまった焼酎「羽伏浦」を通販でお取り寄せしてしまった。

 

もう完全に新島ロスである。

 

そして旅を終えてから、さらに新島を気にする出来事があった。

昨日、新島では大雨による土砂災害の危険が高まり、警戒レベル5の情報が出ていた。

テレビのニュースを見ていると、なんと今回お世話になった宿が映っている。

 

一発で分かった。

「あ、オーナーさんの宿だ」

旅の最中に毎日見ていた場所が、今度はテレビのニュースに出ている。

 

正直、かなり心配になった。

オーナーさんをはじめ、宿の皆さんがどうかご無事でいてくれればと思う。

 

2泊3日という短い滞在だったが、私にとってはそれ以上に濃い時間だった。

 

だからこそ、またあの宿に帰りたい。

またオーナーさんとバイクの話をしたい。

また島の海を見たい。

また50ccで島を走りたい。

また島寿司を食べたい。

そして、また羽伏浦を飲みたい。

 

来年もまた、新島に行こうと思う。

そのときも、どうか変わらない笑顔で迎えて頂けたら嬉しい。

 

 

新島、本当にありがとうございました。

また来ます。

朝から式根島へ

 

結局、寝たのは朝5時を回った頃だった。

前日は朝4時半起きだったので、ほぼ24時間起きていたことになる。

 

普通なら昼くらいまで寝ていたいところだが、そうはいかない。

 

今日は隣の式根島へ行く。

8時20分発の連絡船に乗る予定だ。

 

宿の人に起こされる

 

8時20分の連絡船に遅刻しないよう、宿の方が起こしてくれた。

しかも港まで送ってくれた。

ありがたい。

 

 

寝不足の男を無事に船へ送り届けてもらった。

そして式根島へ。

 

 

式根島上陸

まずは徒歩25分

 

式根島に到着。

まずは島内の足を借りに行く。

港からレンタルバイク屋さんまでは徒歩25分。

アップダウンも激しい。

普段の私なら、

「25分も歩くのか……」

となるところだが、なぜか全然苦にならなかった。

 

見るものすべてが新鮮だからだ。

 

 

途中には綺麗に咲くハイビスカス。

某牛丼チェーンと同じ名前の旅館。

そこらへんにいるフレンドリーな島猫。

 

徒歩で移動しなければ、たぶん見逃していた。

こういうのも島旅の面白いところだと思う。

 

そしてレンタルするバイクはもちろん、

 

 

Fifty

 

昨日、新島で50ccを借りたのに続き、式根島でも50ccである。

FiftyLoverへのリスペクトは島をまたいでも変わらない。

 

まずは温泉へ行く

 

バイクを借りた。

とりあえず温泉へ向かう。

 

 

事前に調べていた、海岸の岩場に湧き出す野湯「地鉈温泉」だ。

 

しかし、

 

台風接近中のため立ち入り禁止

 

残念。

旅はいつでも思い通りにいくわけじゃない。

 

仕方がないので、いったん朝飯を探すことにした。

 

 

式根島の朝飯を海辺で食う

 

商店を何軒かはしごする。

そこで見つけたのが、島の海苔で作られた海苔弁。

そしてもう一つ。

「たたき丸」と呼ばれる、魚のすり身でご飯を包んだ式根島名物。

これを購入。

 

そして綺麗な海岸、大浦海水浴場へ。

 

 

海を眺めながら朝飯を食う。

やっぱり、

 

海を見ながら食う飯は最高だ。

 

これ、何を食ってもだいたいうまいんじゃないだろうか。

 

朝飯を食ったら、また海へ

 

飯の後は泊海水浴場へ。

浅瀬でシュノーケリングをする。

やはり海が透き通っていて青い。

浅瀬でも小魚がたくさん泳いでいる。

 

 

そして何より、

 

汚されていない観光地感がすごい。

 

人でごった返しているわけでもない。

 

派手な施設があるわけでもない。

 

ただ綺麗な海がある。

 

そんな場所だった。

 

 

海を眺めていると、なぜか頭の中にサザンの曲が流れてきた。

「コバルトブルーの……」

という歌詞の、

 

『涙の海で抱かれたい ~SEA OF LOVE~』

 

である。

なぜこの曲なのかは分からない。

でも、この景色には妙に合っていた。

 

50ccを返して、新島へ戻る

 

シュノーケリングを楽しんだ後、バイクに給油。

そして返却。

11時出航の連絡船で新島へ戻る。

短い滞在だったが、式根島はかなり楽しめた。

そして新島に戻る。

 

新島でまさかの125cc

 

新島に戻ったあと、またバイクを借りる。

しかし、この日は残念ながら50ccの原付がすべて出払っていた。

仕方がない。

125ccを借りることにした。

 

 

車種は、

 

アドレスV125S

 

実は昔、先代モデルであるV125Gに乗っていた。

久しぶりに乗ると、なんだか懐かしい。

昨日は50cc。

今日は125cc。

排気量が上がった。レンタル料金も上がった...

 

新島で「どさんこラーメン」を発見

 

昼前。

腹が減った。

昨日、島内を走っているときに気になっていた店へ向かう。

 

 

その名も、

 

どさんこラーメン

 

地元でも昔見たことがあるチェーン店だ。

まさか新島で出会うとは思わなかった。

 

店内にはいろいろなメニューがあったが、看板メニューの醤油ラーメンを注文。

 

 

熱々のスープ。

そして中太のちぢれ麺。

なんとも懐かしい味がする。

うまい。

新島に来てラーメンをすする。

これもまた旅である。

 

ボロ橋の前で一服する

 

ラーメンを食べた後は海岸線沿いを走る。

有名なボロ橋の前で一服。

せっかくなので、映えそうな写真も撮っておく。

 

 

昨日は本村地区を中心に探索したので、この日は島の上の方にある若郷地区を重点的に回ることにした。

 

 

全長2878mのトンネルを走る

 

若郷地区へ向かう途中、平成新島トンネルを走る。

 

全長、

2878m。

かなり長い。

 

トンネルの中盤まで進むと、路面がウェットになってきた。

そして冷気がすごい。なんなら寒い。

 

なんというか、

飯能でよく走る正丸トンネルみたいだ。

新島に来てまで、なぜか飯能を思い出す。

 

 

若郷地区を走る

 

若郷地区の港や漁村、漁港を眺める。

自分は語彙力がないので、こういう景色をうまく表現できない。

 

 

ただ、

「ここが島の人たちを支えている場所なんだろうな」

なんてことを思ったりした。

 

観光地だけを見ていると分からない、島の日常が少し見えた気がする。

 

何度見ても羽伏浦は絶景だった

 

この日は羽伏浦海岸の展望台にも来た。

昨日も見た。

今日も見る。

それでもやっぱり、

絶景。

 

 

 

何度見ても飽きない。

海が青い。

写真では伝わりきらない。

ぜひ自身の目で見て欲しい景色である。

 

 

昨日入らなかった温泉に入る

 

その後、昨日は入るか迷った湯の浜露天温泉へ。

今日は入ってみる。

 

 

 

海を眺めながら温泉。

最高である。

 

ただし、一つ問題がある。

半袖でバイクに乗っていたせいで、日焼けで肌が熱を帯びている。

 

そこに、

塩化物強塩泉。

 

染みる。

めちゃくちゃ染みる。

 

しかし不思議なもので、

この痛みさえ気持ちいい。

たぶん旅先だからだと思う。

 

 

今回の旅の目的のひとつ「島寿司」

 

温泉を出た後、バイクを返却。

そして予約していたお寿司屋さんへ向かう。

 

 

今回の旅の目的の一つ。

島寿司を食べる

 

 

海で獲れた新鮮な魚の切り身を醤油ベースのタレに漬け込み、ワサビではなくカラシでいただく伊豆諸島の郷土料理。

昔、冷蔵技術がなかった時代に、魚の鮮度を保つための知恵として生まれたそうだ。

 

実はこの島寿司に興味を持ったのは、もう数年前。

自宅で作ったことも何度もある。

 

しかし、

やっぱり本場は違う。

うますぎる。

 

あまりにうますぎて、

おかわりした。

 

明日葉の天ぷらも食ってみる

 

続いて新島名物の明日葉を使った天ぷらを注文。

 

 

これまたうまい。

こんな美味しい野菜ともっと早く出会いたかった。

 

そんな感じで食事を楽しんでいると、

 

なんか臭い。

いや、

かなり臭い。

 

何かと思ったら、カウンターの隣の人がくさやを注文していた。

昨日、私も食べたやつである。

 

しかし隣の人は、匂いに恐れることなく普通に食べている。

堂々としている。

ただただ、

「クッセぇ...けどカッケぇ…」

と思った。

 

そしてまた島友達ができた

 

店主と世間話をしていると、隣の方も話に入ってきた。

そこからなぜか仲良くなった。

島友達、

 

2人目。

 

普段、神津島の宿で働かれているそう。

 

実は今回の一人旅、最初は神津島に行こうと考えていた。

しかし一人旅を決断したのが遅く、どこも宿が取れなかったのだ。

 

本命であった神津島の話をいろいろ聞かせてもらった。

 

こういう偶然の出会いが、一人旅の面白いところなのかもしれない。

一人で来ているはずなのに、気づけば誰かと一緒にいる。

 

やはり当然のように、

 

意気投合。

 

2件目、3件目、そして朝

 

そのまま2件目へ。

 

さらに3件目へ。

 

この日も昨日と同じように、バーで島の酒を楽しむ。

 

気がつけば、また朝方。

さすがに二日連続は体力的にきつい。

 

しかし、まだ飲む。

宿へ戻ってからも島焼酎を一緒に楽しんだ。

そしてようやく眠る。

 

 

目が覚めたら、もう帰る日だった

 

少し仮眠。

そして夜が明ける。

目を覚まして、ふと思った。

 

そういえば、

今日はもう帰らなければいけない日だった。

3日間の旅。

 

帰りたくない。

まだまだ島にいたい。

 

しかし、帰らなければならない。

こうして、新島二日目が終わった。

 

……いや、

二日連続で朝まで飲む旅程ではなかった。

朝4時半起床、私は新島へ向かった

 

今回の旅は3日間。

 

車を走らせ、調布飛行場へ向かう。

8時30分発の飛行機に乗る。

 

 

飛行機ちっさい

 

 

めちゃくちゃ小さい。

プロペラ機である。

そして離陸。

 

 

着陸前に窓の外を見ると、海が見える。

 

 

青い。

いや、青すぎる。

 

普段さいたまに住んでいる私にとって、この時点ですでにかなりテンションが上がった。

そして9時10分、新島空港に到着。

 

 

新島に着いたら上裸の男がいた

 

 

空港には宿のプラカードを持った男性が迎えに来ていた。

 

しかも、上裸の真っ黒く焼けた男性だった。

 

いきなりすごい。

 

「新島に来たんだな」

 

と実感した。

もちろん、いい意味である。

 

 

バイク談義

 

宿のチェックインを済ませ、10時から予約していたシュノーケリングツアーへ。

その前に宿の本館へ集合する。

 

実はこの宿、事前に調べていて、オーナーさんが大のバイク好きだということは知っていた。

 

何を隠そう、これも今回この宿を選んだ理由の一つである。

 

旅行先の宿を選ぶ理由として正しいのかは分からない。

だがしかし、正しかった。

 

 

居間にZ1が置いてある。

Z1といえば、私が現在乗っているZ900RSのご先祖様である。

 

これはもう話すしかない。

初対面なのに、いきなりバイク談義が始まった。

 

さらにオーナーさん、

「これも見てみる?」

と自身の寝室へ案内してくれた。

そこにあったのが、

 

レストア中のゼファー1100。

 

控えめに言って、興奮した。

さらに国内で現存するのが2本という貴重な集合管など、いろいろ見せていただいた。

眼福とはこういうことを言うのだろう。

 

 

泳げないのにシュノーケリング

 

 

そしていよいよシュノーケリング。

海が青い。

そして白ママ断崖がすごい。

白い断崖と青い海。

 

普段の私はめちゃくちゃなコミュ障ド陰キャなのだが、この日は一人旅にもかかわらず、なぜかかなりはっちゃけていた。

新島の青い海と最高な潮風がそうさせたのだろう。

白ママ断崖をバックに記念撮影までしていただいた。

 

 

 

その後、無人島へ移動。

ここでシュノーケリングをする。

ちなみに私は、

 

泳げない

 

なので最初はかなりビビっていた。

しかし、やってみると意外といける。

 

むしろ楽しい。

最終的にはライフジャケットまで脱いで泳いでいた。

人間、やればできる。

 

海の中には大量の魚。

 

しかも水がめちゃくちゃ透明。

タイミングが良ければ海亀やイルカも見られるらしい。

 

今回は残念ながら見られなかった。

 

とはいえ、人生初シュノーケリングは大満足だった。

 

 

50ccを選んだ理由

 

シュノーケリング終了後、島内で原付を借りる。

レンタルバイク屋さんでは125ccをおすすめされた。

しかし私は50ccを選んだ。

 

 

理由は、

 

FiftyLoverへのリスペクトである。

 

FiftyLoverとは私の友人である。

 

以前、一緒に長野県の野沢までツーリングした際、50ccの原付で参戦した漢の中の漢だ。

そんな彼を私はリスペクトしている。

 

ということで、新島を50ccで走る。

ちなみに私の愛車はZ900RS。

そのギャップがすごい。

 

 

新島の海を見ながら弁当を食う

 

ここで腹が減った。

朝、調布を出発する前におにぎりを1個食べただけだった。

島内の飲食店を探す。

しかし、どこも並んでいる。

さすが夏の新島。

 

仕方がないのでスーパーへ。

 

ご当地弁当を買い、海を眺めながら食べる。

これが、最高すぎる。

 

 

別に高級なものを食べているわけではない。

ただ弁当を食べているだけ。

 

しかし目の前には青い海。

これで十分である。

 

 

原付で島を走り回る

 

腹を満たしたところで、再び50cc。

島内を走り回る。

 

 

 

 

 

 

湯の浜露天温泉

羽伏浦海岸

展望台。

いろいろ巡った。

湯の浜露天温泉なんて、完全に『テルマエ・ロマエ』に出てきそうな見た目である。

 

なお、島内は電波が入りづらい場所が多い。

そのためマップアプリが若干使いづらい。

ただ、道はそこまで複雑ではない。

なんとなく走っていればなんとかなる。

それが新島である。

たぶん。

 

17時過ぎ、原付を返却。

宿へ戻る。

 

 

BBQに誘われたコミュ障ド陰キャ、

サザンとハイボールで武装する

 

今夜は宿のオーナーさんにBBQへ誘っていただいている。

ただ、私はコミュ障ド陰キャである。

初対面の人たちとのBBQ。

なかなかハードルが高い。

 

 

 

 

そこで本館への集合前にサザンを流しながらハイボールを注入。

酒の力を借りる。

 

しかし、

海とサザン、相性が良すぎる。

 

もうこれだけでだいぶ気分が良くなってきた。

 

19時頃、宿の本館へ。

 

 

 

 

ご飯、味噌汁、新島で獲れた魚のフライなど、いろいろなおかずでおもてなししていただいた。

 

ちなみに、私以外は全員宿のスタッフさん。

完全にアウェイである。

 

ところが、全然そんな感じがしない。

みんな優しい。

今日初めて会った気がしない。

 

手ぶらで参加させて頂くのも悪いと思い、少しばかりだが食材を買って持参した。

 

肉も持ってきた。

島では肉が比較的高価らしく、思いの外喜んでいただいた。

 

ちなみに私は肉より断然魚派。

魚が豊富に獲れる新島。

正直、うらやましい。

 

 

新島の人に「これは初級」と言われたくさや

 

そして、もう一つ持ってきたものがある。

 

くさや。

 

とびうおのくさやである。

島のみなさんによると、

 

「くさや初級編」

 

らしい。

初級編。

なるほど。

焼いてみる。

 

……

くせえ。

焼いているそばから、すでにくせえ。

 

 

口に入れてみる。

くせえ。

 

しかし噛み締めていると、徐々に旨味が出てくる。

「あ、うまい」

と思う。

 

しかし、

やっぱりくせえ。

うまい。

でもくせえ。

これを繰り返す。

 

そしてふと思う。

 

これで初級編なのか?

 

上級編は一体どうなってしまうのだろう。

少しだけ興味が湧いた。

少しだけである。

 

BBQでは宿のみなさんから新島の話など、いろいろな話を聞かせてもらった。

一人旅ではあるが、こうやって地元の人と話せるのは非常に楽しい。

かなり充実した時間だった。

そしてBBQ終了後は島の飲み屋へ。

 

 

新島で埼玉県民と出会う

 

 

 

Barで島焼酎をいただく。

 

さらに新島で獲れたアカイカの刺身。

これが、

 

うますぎる。

 

やっぱり海鮮最高。

 

そんなことを思いながら飲んでいると、カウンターの隣の席の青年と話すようになった。

 

なんと、

埼玉から来ている。

しかも、

同い年。

 

新島まで来て、まさか同郷の同い年に出会うとは。

 

問答無用の意気投合。

 

そのまま2件目へ。

そして気がつけば、

 

朝4時前。

 

ここで重大な事実に気づく。

私は今朝、4時半に起きている。

つまり、ほぼ24時間起きている。

 

朝4時半に起床。

飛行機に乗る。

シュノーケリング。

原付で島を走り回る。

BBQ。

酒。

そして飲み歩き。

よく動いた。

よく飲んだ。

 

明日は別の島へ行く予定である。

ということで、

 

早く寝よう。

 

そう思いながら宿へ戻った。

新島1日目。

終了。

ツーリングの楽しみは、景色でもあり飯でもありワインディングでもある。

だが今回は、それらにもうひとつ要素を加えてみた。

 

「行き先を誰にも教えない。」

 

先日、友人と会社の後輩を連れ、完全ミステリーツアー形式のツーリングを決行した。

参加者に伝えたのは集合場所と時間だけ。

「どこへ行くんですか?」

その質問にも、

「着けば分かる。」

それだけである。

 

まずは熊谷でひと休み

 

 

埼玉を出発し、まずは熊谷あたりで休憩。

目的地を知らない2人は、「北に向かってるから...?」などと予想を始める。

もちろん答えは教えない。

 

前橋赤城鮮魚センターで昼飯調達

 
 

最初の目的地は道の駅まえばし赤城。

 

ここには前橋赤城鮮魚センターが併設されており、新鮮な海鮮や寿司、惣菜などが並んでいる。

ここで昼飯を調達。

 

 

 

ネタがこれでもかと詰め込まれた海鮮丼とお寿司数巻をチョイス

同行者も同じように海鮮丼や寿司を購入し、そのまま道の駅のフードコートでいただいた。

 

これがかなり当たりだった。

ボリュームがあるのに価格は手頃で、味も大満足。

ツーリング中の昼飯としては文句なしで、「またここで食べたい」と思ったほど。

 

榛名山へ。そして頭文字Dの世界

 

昼食を終え、さらにバイクを走らせる。

目的地は榛名山。

 

ワインディングを気持ちよく走り、そのまま榛名湖へ向かう。

この辺りは『頭文字D』の舞台として有名な場所。

作品を知っている人なら、一度は走ってみたいと思う場所ではないだろうか。

 

榛名湖に到着すると、山に囲まれた景色が広がり、思わずバイクを停めてしばらく眺めてしまった。

 

 

伊香保温泉へ引き返す

 

実は榛名湖へ向かう途中、伊香保温泉の石段街前を通過していた。

榛名湖を後にして再び伊香保へ。

まず向かったのは、有名な伊香保露天風呂。

 

 

ここで一汗流すとする。

 

湯に浸かった瞬間、何よりも先に気になったのは、その匂いだった。

 

「10円玉みたいな匂いがする。」

 

鉄分なのか温泉成分なのかは分からないが、今まで入った温泉では嗅いだことのない独特な香り。

不快というわけではない。

 

印象に残る温泉だった。

 

石段街は思った以上にハード

 

温泉を満喫したあとは、伊香保の石段街を散策。

 

 

 

 

レトロな建物や土産物店が並び、歩いているだけでも楽しい。

 

 

 

 

……とはいえ、その前に待ち構えているのが石段である。

 

登っても登っても終わらない。

 

途中から景色を楽しむ余裕はなく、「あと何段あるんだ」と考えながらひたすら登る。

 

それでも頂上まで登り切ると達成感はなかなかのものだった。

 

 

歩き回って暑くなったところで、あずき氷を注文。

 

 

 

 

冷たい氷と甘いあずきが疲れた体によく効く。

 

あのタイミングで食べたからこそ、よりおいしく感じたのかもしれない。

 

 

意外と近かった群馬

 

今回は行きも帰りも高速道路は使わず、すべて下道。

 

それでも、「伊香保って意外と近いな」というのが率直な感想だった。

 

榛名山のワインディングを楽しみ、榛名湖を眺め、温泉に入って石段街を歩き、美味しい昼飯を食べる。

一日でこれだけ楽しめるなら、満足度はかなり高い。

 

 

もし誰かに「群馬ツーリングのおすすめコースは?」と聞かれたら、私は迷わず今回のルートを勧める。

 

榛名山を走って、榛名湖へ寄って、伊香保温泉でひと風呂浴びて、石段街を歩く。

 

それだけでも十分満足できるコースだ。

 

 

ただし、一つだけ条件がある。

 

一緒に走る人には、行き先を最後まで教えないこと。

 

意外と、そのほうが面白い。

 

 

 

 

先日、友人から「軽く走らない?」と連絡が来た。

 

ライダーの言う「軽く」は信用してはいけない。

 

軽くと言いながら、平気で100km、200kmと走るからだ。

今回も例に漏れず、昼過ぎに集合したにもかかわらず、気が付けば高速に乗って神奈川方面へ向かっていた。

 

ライダーの定番スポット「オギノパン」へ

 

 

最初の目的地はオギノパン。

ライダーなら一度は訪れたことがある人も多いんじゃないだろうか。

ここに来たら、やっぱりあげぱんである。

 

売り場には、あげぱんがずらりと並んでいる。

その光景を見ただけで、なんだか懐かしい気持ちになった。

学校給食でよく出てきた、あのあげぱんそのものだからだ。

 

「あ、今日あげぱんの日じゃん!」

 

子どもの頃は、そんなことでテンションが上がった記憶がある。

そして三十路を過ぎた今も、やっぱりテンションが上がる。

人間の根っこの部分は、案外変わらないらしい。

 

そして一緒に買った大阿蘇牛乳。

これがまた合う。

「あげぱんと牛乳って最強だよな」

そんな話をしながら、あっという間に完食。

 

 

あげぱんだけでは満たされないお腹

 

そのまま宮ヶ瀬ダムへ向かう。

この辺りの道は適度にクネクネしていて、気持ちがいい。

そして到着。

 

 

ダムがデカい。とにかくデカい。

しばらく景色を眺めていたら、さっきあげぱんを食べたばかりなのに腹が減ってきた。

 

ということで、施設内のレストランでカレーを注文した。

 

 

これはカレーなのか、それとも修行なのか

 

一口目

「お、ちょっとスパイシー」

 

二口目

「あれ?」

 

三口目

「辛っ!」

 

 

 

 

いやいやいや。

思っていた辛さじゃない。

 

 

汗が噴き出す。

 

額から。

 

首から。

 

背中から。

 

止まらない。

 

 

隣を見ると、友人も黙って水を飲んでいる。

会話が消えた。店内に響くのはスプーンの音と、水を飲む音だけ。

 

周りから見たら、

「あの汗びっしょりの2人、何かの罰ゲームでもやってるのかな」

と思われても不思議ではなかったであろう。

 

 

汗だくの体を救ったのは、ダムの地下

 

激辛カレーを食べ終えたあとはダムの地下通路へ。

 

すると……

寒い。

いや、涼しいじゃない。

寒い。

地下へ降りた瞬間、空気がガラッと変わる。

 

さっきまで汗だくだった体が、一気に冷えていく。

 

「あぁ、生き返る……。」

 

自然とそんな言葉が出た。

激辛カレーのあとに地下通路。

この組み合わせは、案外おすすめかもしれない。

 

 

『DAM』の文字を見た瞬間、頭の中でカラオケが始まる

 

地下通路を歩いたあと、資料館へ。

 

そこで目に飛び込んできたのが、大きく書かれた『DAM』の文字。

 

……。

カラオケやん。

 

完全にあのDAMである。

「第一興商、こんなところにも手を広げたのか」

と、一瞬だけ本気で思ってしまった。

もちろん違う。

ダムの「DAM」である。

分かっている。

でも、友人と2人でしばらく笑ってしまった。

 

帰りは高速じゃなく、のんびり下道

 

帰りは高速には乗らず、下道を選んだ。

急ぐ理由もない。

今日あった出来事を思い出しながら、のんびり走る。

「あのカレー、ヤバかったな。」

「地下、めちゃくちゃ涼しかったな。」

そんな他愛もない話をしている道中も楽しい。

もちろん目的地へ向かっている時間も楽しい。

でも、帰り道のゆるい空気も、それ以上に好きだ。

気が付けばブルーシールの前に立っていた

 

そういえば、帰りの道中にブルーシールがあったな。

福生のイケてるアイス食おうぜ!

 

そんな一言で寄ることになった。

 

 

 

ツーリングの締めに食べるアイスって、なんでこんなにうまいんだろう。

激辛カレーに苦しめられたことなんて一瞬で吹き飛んだ。

 

 

あげぱんを食べて

ダムへ行って

激辛カレーで汗だくになって

地下通路で生き返って

『DAM』で笑って

最後はブルーシール

 

「軽く走ろう」の一言から始まった休日だったが、終わってみれば十分すぎるほど満喫した一日だった。

 

 

結局この日の思い出を一言でまとめるなら、

 

「宮ヶ瀬ダムのカレー、辛かった」

 

 

これに尽きる。