2か月ほど前、私より一世代上の女性が入社した。清掃業界の大ベテランで、張り切る彼女。だが、空回りばかり。結局浮いてしまい、入社2か月で退職した。現場で、彼女との遭遇率が多かった私。日々会話が増えていった。愚痴は勿論、酒やマニアックな漫画の話に花が咲く。「あの陰湿な言い方は許せない」と頷き合っていたら、怒りの対象者が傍にいたこともあった。 

 そして、ウィットに富んだ彼女と話すときは、なぜかいつも錦糸町を思い出した。あの頃の皆の顔が次々浮かんだ。きっと私も癖の強い部類。だから辺境の地で四半世紀も過ごせたのだと今は思う。もしくはあの頃培った対人スキルが今、妙な形で現れたのか。嫌味対策に明け暮れた四半世紀だったから。会話のラストを笑いで終える為に『笑点』を参考にしたな。現在、楽しい会話で錦糸町を思い出すなんて。更に何の因果か、彼女の出身は錦糸町だ。

 2か月間、彼女のお陰で仕事の辛さを忘れていたことを思うと、錦糸町時代も伊達じゃないよな。

 

ジョジョの奇妙な冒険 第3部

テイスティングノート:ウィットに富んだ奇策で、承太郎チームが敵を次々ぶった切る。第3部の推しは花京院典明。好物チェリーの食べ方が個性的。