今日は久しぶりに銀ブラでもして、
ついでに銀座三越にオープンしたラデュレのマカロンでも買って帰ろうかしらん
・・・なんて思っていた矢先、同僚から借りちゃいました『20世紀少年』!
スイーツにも目がないけど、マンガにも目がないので、まっすぐ帰ることに決定
『20世紀少年』はもうすぐ映画化されるし、ここらで復習しとかなきゃ
難しい漢字はほとんどマンガで覚えたと言ってもいいぐらい、小さい頃からマンガが好きで・・・
就職してからも毎週木曜は『モーニング』片手に出勤し、
当時の上司が愛読してた『アクション』と交換してもらって読んでたっけ
(なんて怪しいOLだ・・・)
そんな私が、今までで一番衝撃を受けたマンガといえば『カムイ伝』。
非人を生んだ厳しい身分差別を扱ったテーマもさることながら、
登場人物もストーリーも骨太で、終始圧倒されっぱなし。
過酷な運命に翻弄され、たくさんの人々が死んでいく様が叙事詩のように語られることで、
却って命の重さが胸に沁み、涙をぬぐいながら一気に読んだのを思い出す。
こういう作品を知ってしまうと、近年の“泣ける小説・映画ブーム”には全くついていけない。
昔、『一杯のかけそば』なんて話があったけど、
同じ話に皆で泣いて共感しあうなんて、なんだか気持ち悪い光景だ。
そもそも、泣いてカタルシスを得よう、なんて風潮がどうにも好きになれない。
涙は思わずこぼれ落ちるもので、ハンカチ持って待ち構えて流すようなもんじゃないと思う。
葬式の日にどこからともなく現れて盛大に泣く“泣き屋”がいる、という話を読んだことがある。
「泣けるケータイ小説№1!!」なんてキャッチコピーを見るたびに、
またどこかで“泣き屋”が暗躍しているような、そんな気がしてならない。