わっつあっぷ
スヤスヤと寝ていたらぁ~
『 じぇしー
まぁ
オレの話しを聞けよ 』
深夜
海から戻るなり
いきなり御主人様は
話し出したのです
『 オレはさっき
魔物に会ったぜ
所沢インターで降りようって
そう思って左車線で出口を目指してたのに
あいつはいきなりオレの頭に入り込んで来て
”このまま日高インターまで
ぶっ飛ばして帰っちゃえょ”
って囁きかけて
もう出口寸前だったのに
車線を真ん中
更に右の追い越し車線って
バンドルを切り
アクセルをベタ踏みした所で
クルクル赤灯
覆面パトカーに捕まったぜー
おまわりさんが
「急いでたんですかー?
138キロも出てましたよ」
だってょ~
ジーザスだろ
何故オレは
急に思考を変えて
所沢で降りなかったんだ
やっぱあの時
魔物が導いたでしょー
どうょじぇしー
動物の勘ってやつで
お前の考えを聞かせろ 』
ん~
もしかしたら神様でぇ
所沢で降りたら
何かもっと悪い事が待っていたかも知れませんよ~
しかも
あと2キロ出てて
140キロ以上だったら即免停ですよ~
138キロは
ミラクルぢゃないですかぁ~
『 まじ
お前はそっち派
じゃ
オレはラッキーで
この一件は
何かのお告げで
罰金はお布施って事かぃ 』
あると思いますょ
ただ~
やっぱ常に
そうやって
無意識にチョイスして
一瞬先の人生のシナリオが
決まって行くのですね
『 天使と悪魔が
常に表と裏で同居してるってかー
怖いねぇ
所沢で降りたストーリーは何だったんだろ
でもじぇしー
どうする』
何がですぅ
『 罰金だよ
罰金 』
さぁ…
生きるって
大変ね~
by Jessee