出資馬・JRAレース結果(10/8) | ボロは明日の糧になる2018 (仮)

ボロは明日の糧になる2018 (仮)

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本日は、【キャロット】【社台RH】【G1R】出資馬が勝ち星を”ひとつ”ずつ挙げてくれた。

 

出資・出走馬の「短評」を述べると、、、

 

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シングザットソング嬢(3歳牝)は中団後ろ寄りにつけると、直線ラチ沿いを突いてグングン伸びてきた。
 

前後半3Fで前半が0.9秒速いハイペース。ただし、スプリント戦としてみれば前半3F【33.6】はフツーの平均ペース。脚質面の有利不利のない流れ。道中は”内め”を立ち回り、直線入口から決め打ちで”ラチ沿い”に突っ込ませる鞍上・鮫島駿騎手の振りきった走らせ方。最短距離を抜けてきたコトによって、ゴール前で”勝ち負け”に絡めたコトは明らか。判断の早かった鞍上の好プレーと言える。

4角時点では(逃げ馬を含めて)内に”縦列で3頭”がおり、「4列目」の位置取り。その3頭よりも先に”ラチ沿い”に入れて加速させ、少しでも馬体を捻じ込んで「コースを主張」する形。前2頭も気づいた時には(斜行となるので)内へ寄せられず、イチかバチかのイン突きが成功した事例となった。

尚、当該レースはハンデ戦であり、本馬は3歳牝馬で”斤量54kg”。古馬牡馬換算すると”58kg”となりトップハンデタイの斤量を背負っていた。それでいて”この走り”ができるのだから、「3歳牝馬重賞(G2)」勝ちの”脚力”はフロックではないというコトだろう。


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ヴァーンフリートくん(4歳牡)は中団後ろ寄りにつけると、直線大外からジワジワ差し込んできた。
 

前後半4Fで前半が3.4秒速いハイペース。中団・後方勢に有利な流れ。道中控える形から直線で思ったほど弾けなかった印象。数字上でも”メンバー5番目”程度の上がり脚【36.8】に留まり、展開利を得られた”中団・後方勢”としてはモノタリナイ脚色に映った。鞍上・石川裕騎手は「年間20-30勝台」の手腕なので、それを思えばコレでも巧く乗っているだろう。

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サーマルソアリング嬢(3歳牝)は好位追走から直線早々に先頭に並びかけて抜け出し3連勝。
 

前後半4Fで前半が0.2秒速い平均ペース。脚質面の有利不利のない流れ。道中は前2頭と約5馬身離れた好位3番手。逃げる2頭に”鈴”をつけに行く面倒な役割を背負わされたが、向正面に向くとペースが緩んだので自然と差が縮まり始め、直線入口で半馬身差まで詰めていた。ココまで鞍上が押したり小脚を使うシーンはなく、あとは直線で溜めた”脚力”を存分に発揮するだけ。”メンバー最速”上がりの脚【36.3】を駆使して1馬身1/4差をつける完勝劇で、「OPクラス」入りを果たした。

走破タイム【1.50.9】(良)はダ9Fの自己ベストタイム。クラスが上がると道中のペースもあがるので、ようやく”脚力”に見合う走破時計に縮まりだした感じ。着差は”1馬身1/4”で一見少ないようにみえるが、「3着」以下はそこからさらに”3馬身差”つけており、やはり強い「内容」をみせている。使える脚を知らないテンノリ・北村友騎手でもこれくらい走れるなら、ダート替わりからの主戦・西村淳騎手ならさらに引き出すコトが可能。”手戻り”するであろう「次走」が、今から楽しみになる”走り”だった。

 

尚、【良】馬場発表でも小雨が降る”脚抜きのイイ”馬場状態だったコトを付記しておく。

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ウインモナークくん(4歳牡)は先行策から直線でラチ沿いに押し込まれて仕掛けが遅れ、後方勢に捉まった。
 

前後半3Fで前半が0.5秒遅いスローペース。スプリント戦としてみればかなり遅く、前残りの流れ。直線に向いて逃げ馬の外の進路を確保していながら、外隣にいた⑤(北村宏)にラチ沿いへ押し込まれて進路を失う痛恨事。残り【1.5F】で⑤を内から押し返しにかかり、競り潰して”進路”を確保したのが残り【1F】棒。そこからトップスピードまで加速している間に後方勢⑧(横山武)の追込強襲で一気に交わされてしまい、”2着”浮上が精一杯だった。

(9頭立て)”メンバー6番目”程度の上がり脚【34.1】に留まったのは当然で、追えた距離は残り【1F】のみ。トップスピードで走れたのはそれよりも少ない僅かな距離。
そんな「完全に脚を余した」レースぶりながらも、”2着”確保は地力の高さと言える。「3歳4月」以降は【芝6F】距離ばかり使われてきたが「結果」が伴わず。ごまかしの利かない東京コースにおいて、【芝7F】戦で”勝ち負け”にメドがたったのは「収穫」と言える。

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ホワイトクロウくん(5歳セン)は中団待機策から直線で大外に持ち出してグイグイ差し込んできた。
 

前後半4Fで前半が3.4秒速いハイペース。中団・後方勢に有利な流れ。今回はいつもの”後方”ではなく”中団”につける積極策をみせ、惜しくも”クビ差”届かなかったがタイム差なしの”2着”好走。都合4度目の騎乗となる鞍上・石橋修騎手が持ち味を上手に引き出してくれた。数字上でも”メンバー2番目”に速い上がり脚【36.7】を計時。

ハイペースを中団追走すると、以前なら”終いのイイ脚”が使えなくなるトコロだが、馬も”成長”しているというコトだろう。これで石橋脩騎手とのコンビで4戦③③③②着。以前から何度も明記しているコトだが、鞍上と”手”が合っていると考えてイイ。


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メテオダヴリル嬢(5歳牝)は後方待機策から直線伸びきれず。
 

前後半3Fで前半が2.2秒速いハイペース。中団・後方勢に有利な流れ。展開利は得られたのだが、直線だけで追い上げるには先頭から離され過ぎた印象。上がりの数字だけみれば”メンバー4番目”に速い上がり脚【36.5】を駆使。それでも勝ち馬から【1.1秒差】の”9着”着外では、数字の評価もかなりマイナスとなる。

レース条件として【1F】距離不足が「敗因」の大半ではあるが、道中で鞍上のステッキが入るシーンも散見されたように、約4ヶ月半ぶりの休養明けでカラダも気持ちもレースに向かう”仕上がり”ではなかったコトもひとつ。

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ジャンタルマンタルくん(2歳牡)は中団前寄りの内につけて、直線は逃げ粘る1番人気馬を交わして完勝。
 

前後半4Fで前半が0.6秒遅いスローペース。前残りかつ上がり2つの瞬発力勝負。道中は内の”ラチ沿い”を回して折り合いと距離ロスを防ぎ、直線入口から包まれるコトなく”前”を捉えに動けた鞍上・鮫島駿騎手の好プレー。馬自身も”メンバー最速”上がりの脚【34.6】を駆使できており、”脚力”を発揮できた一戦。

 

当該レースは個人馬主のノーザンF生産馬が2頭いて、3・5番人気で7・8着。高い素質馬を出走させていたようには感じず、メンバー構成にも恵まれた感が強い。

本馬は海外からの”持込馬”なので種牡馬の傾向が掴めず、今後の成長曲線は不明瞭。とりあえず目先の”初勝利”によって、「3歳秋」以降の競走生活も担保されたコトが喜ばしい。

 

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ベンサレムくん(2歳牡)は後方待機策から直線で伸びをみせるも、前も止まらず追い上げられず。
 

前後半4Fで前半が4.7秒遅い超スローペース。前残りかつ上がり2つの”瞬発力”勝負。スタートのダッシュが利かなかったので「後方」位置は仕方ないが、馬群に包まれていない道中だったので、鞍上・丸山騎手の”押し上げ”が足りなかった印象。この緩すぎるペースで、直線に向いて「先頭から約5馬身差」は致命的すぎた。

上がり3Fのレースラップ【11.7→11.0→11.0】で【33.7】。特に残り2Fは【11.0】が連続して、ゴール板まで落ちないラップを刻んでいるトコロ。ここで追い上げるには【10秒台】のラップ(スピード・キレ)で追い上げるしかなく、そんなコトができるのは重賞や【G1】勝ち負けレベルの素質馬のみ。本馬も”メンバー5番目タイ”の速い上がり脚【33.6】を駆使できていたのだが、道中の「位置取り」がわるすぎて、直線を向いた段階で”既に勝負圏外”だった。

鞍上・丸山騎手が差配された時点でこのレースの”勝ち負け”は諦めていたが、「やはり…」といった感じで出資馬が可哀想に感じる「内容」と「結果」だった。

 

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モアザンワンス嬢(2歳牝)は好スタートから単騎逃げ態勢に持ち込み、直線で突き放して完勝。

前後半4Fで前半が0.9秒遅いスローペース、前残りの流れ。自ら”主導権”を握って道中のペースを落とし、”前”に有利な展開に持ち込んだ鞍上・西村淳騎手の好プレー。数字上でもメンバー最速上がりの脚【36.8】を計時。先頭を走る逃げ馬に最速上がりで纏められては後続は為すすべがなかった。

 

デビュー戦でも問題なく”折り合い”がついて、センスの高さは窺える走り。”逃げ”に出たので、砂を被った際や他馬が引っ張るペースに対する対応力は未知数。ただし、走破時計【1.40.3】はかなり遅い。前半でペースを落とした割に”後半”や”終い2F”のラップはそれ程上げられなかった点が「課題」。

 

ちなみに、前日の同条件「2歳未勝利」戦の勝ち時計は【1.38.4】で、”4着”相当のタイムでしかない。「メンバーに恵まれた」コトを否定できないレースなので、今回の”走り”で昇級・即通用とは言えない評価。

 

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「結果」一覧表を見ての通り、土曜の掲示板以内”ゼロ”から一気に好転し、本日は出資馬”3勝”のかためうち。厩舎別で高野厩舎が”2勝と2着1回”の好成績。やたら”クラッシャー”な面ばかり指摘される厩舎だが、”結果”も残す厩舎であるコトを認めるべきだろう。今年を含め、10年連続で「重賞」勝利中。【G1】4勝を含む重賞22勝のうち、クラブ馬が大半を占めているコトも特筆すべき点。だからこそ、故障頻度が高くとも、毎年のように出資している厩舎なのである。

 

・・・以上、日曜開催の纏めでした。

 

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※ぽいぽいプリンさま、ご提供。
オウマガタリ、、、
今月今宵のオタノシミは、ここまでにございます♪