最近、良く夢を見る。
昔好きだった彼氏の夢。初めての彼氏。

今はもう照れもしないし、恥ずかしいと思うこともないけど、あの頃は確かに『純情』というものがあった。
指が触れ合う、腕がぶつかる、相手の手を握ろうとする、そんな一つ一つで心臓が死んでしまう程恥ずかしかった。抱き締めるのも、抱き締められるのも、照れて時間をかけないと出来なかった。

そんな大切な純情を捧げた人の夢を見る。


夢では私も相手も笑ってる。あの頃に戻ったかのように、二人とも照れている。
私達の別れ方を思うと、夢の中だとしても笑っているのが不思議だ。


もう彼には会えない。10年以上会っていない。
連絡先も知らないし、近況が入ってくるような共通の友達も居ない。このまま一生を終えるだろう。

あの頃の照れや恥ずかしいという気持ちは、私と同じように彼も持っていたと願いたい。当時の彼が私を好きじゃなかったとしても、赤面していたのは嘘じゃなかったと思いたい。
それが聞けたらいいのに。

欲をいうなら、あの頃に戻りたい。純情をこの手に。
ああ、何でこうなったんだろう。