余命は、「よめい」とも読むが、私は「よみょう」と呼ぶ。
寿命の余すところであるから。(天命という言葉についてはまた別の機会に述べることにしたい。)
ちなみに私は1956年生まれ、現在55才(女性)である。
昨年の7月末に、直腸がんのステージIVでリンパ節に転移しており、このまま何も治療をしなかった場合、余命は6ヶ月と告げられた。告げたのは、関西の実家近くの某大学病院消化器外科の大腸専門医P先生。あくまで平均ですが、と付け足された。
直腸の腫瘍は、手術で取り除けなくはない。人工肛門になるけれども。
が、当時すでに首の付け根にあるものを含め、リンパ節3カ所に転移しており、これが脊髄・大動脈に近く手術は不可能ではないが、実際上はあまりにもリスクが大きい、という。
そこで、直腸の手術を先にしますか、抗がん剤治療にしますか?と尋ねられたので、「抗がん剤というのは、直腸がんにもリンパのがんにも効果が認められるものでしょうか?」と訊いたら、そうです、との答え。そこで私は「だったら、抗がん剤治療しかないと思う。直腸の手術や予後の間もリンパのがんは進行するわけだし、素人の感覚かもしれないが、リンパは体中にあるわけだから、他の内蔵に転移していくのが怖い」と即座に化学療法に決めた。先生は「確かに手術後は体力が落ち、すぐには抗がん剤治療が施せないから、そのほうががいいでしょうね」と頷かれた。
つづいて、基本的な化学療法の説明を受けた。3種類の抗がん剤を組み合わせての投薬を定期的に行うのが一般的であること、副作用のこと、などなど。ホワイトボードに書かれた内容をメモしていると、講義を受けている学生の気分。私は文系人間ではあるが、理科も生物なら得意だったし、分野としては物理よりは化学のほうが理解できた(笑)ことを思い出したりした。説明は素人にも理解しやすかったが、抗がん剤療法とは、予想より種類が限られ、制約の多いものだとわかった。
で、抗がん剤治療を受けた場合の平均的余命は、2年。5年後の生存率が数%とのこと。
「つまり、副作用に耐えたとしても効力のなくなった薬から乗り換えて、手の内のカードをすべて出し尽くすのが、2年後ということですね」と私が確かめると、先生は、そういうことです、とまた頷かれた。
****************************
で、このブログには今後も、これまでの経過--抗がん剤治療を3ヶ月中断し、現在一部再開した経緯と、その日その日の記録を並行して書いていこうと考えている。
現況は:
昨年10月中旬から診察も中断していたが、今年1/13から通院を再開。この中断の間、特に民間療法・代替療法などを試してみたわけではない。ただ、東京の日常生活に戻り、治療方針に疑問を感じているうちに時間が経っただけ。
検査の結果、腫瘍マーカー値は上がっているものの、先生によると「(あなたが診察にこない間に)もっとえらいことなってるか、と心配してたんです」が、今のところさらなる内蔵への転移などは見られないらしい。が、貧血がひどく血が普通の人の半分の濃さ、とのことで、新たに鉄剤を処方された。寝る前に2錠、とのことだか、こういったものはなるべく食べ物から摂りたいので、おせちの残りの黒豆やほうれん草を一生懸命食べ、1錠ずつのんでいる。
1/20に2回めの診察を受けた。貧血は改善されつつあるらしい。診察の終わりに「今日点滴していきますか?」と先生は前より慎重にソフトにもちかけるが、先生のいう点滴は栄養剤じゃなく、エルプラットだ。と感づいて「今日はそのつもりではなかったので」と丁重にお断りした。
この日処方された抗がん剤は以前と同じくゼローダ。1日2回朝夕4錠ずつ、ビタミンB6(ピドキサール)3錠と胃の薬(プロマックD)1錠も同時に服用する。幸い、これまで吐き気などの副作用はない。ただ食事と睡眠が不規則なので、服用のタイミングがズレてしまう。もともと食事の回数が少なく、睡眠は断続的だが、私に現れる副作用は猛烈な眠気で、目が覚めても頭がぼーっとして使いものにならないことも多い。それを避けようとして、ついつい食後すぐは酸化マグネシュウムだけにして、1時間くらいしてからようようゼローダを服用するようになってしまい、、という悪循環。そこに眠くなって寝ることがわかっているから、就寝前の鉄剤ものまなければならない。ので、酸化Mgの30分後にはさむことにした。酸化とつくものと、鉄を同時に体内に入れないほうがいいような気がするので(笑)
もちろん痛み止めも処方されている。以前はセレコックスだったが、今は痛みが増しているのと言ったらロキソニンに変更しますとのこと。いっしょに服用する胃の薬もガスター何とかが加わった。ただ、現在の私の痛みの箇所は右肩甲骨の裏を中心に右腕、もしくは両肩・背中なのに、不思議なことに便通があるとたちまち和らぐので、できるだけ湿布のほうのロキソニンでしのぐことにしている。便通と肩や背中の痛みの関連など、東洋医学なら、経絡などで説明のつくことなのだろうか?今のところ、ロキソニン錠剤は服用せずに済んでいるが。
そう。私は医者嫌いではないが、もともと薬嫌い。そもそも、添加物の類いを体に入れたくない人間なのである。
それが、抗がん剤という(少なくとも私にとっては)劇薬を体に入れなければならない。
この抵抗感は克服しなければならないものなのか?余命を引き延ばすために?
-- 克服しなくても、いい。体の声を聞いて。
わたしが私に必死で訴えているような気がする。
いずれにしろ、病を放っておいた場合私の余命は今日あたりで尽きているはずだから、もはや、前半少しあがいてみた分のロス・タイムに入っているのだろうか。
寿命の余すところであるから。(天命という言葉についてはまた別の機会に述べることにしたい。)
ちなみに私は1956年生まれ、現在55才(女性)である。
昨年の7月末に、直腸がんのステージIVでリンパ節に転移しており、このまま何も治療をしなかった場合、余命は6ヶ月と告げられた。告げたのは、関西の実家近くの某大学病院消化器外科の大腸専門医P先生。あくまで平均ですが、と付け足された。
直腸の腫瘍は、手術で取り除けなくはない。人工肛門になるけれども。
が、当時すでに首の付け根にあるものを含め、リンパ節3カ所に転移しており、これが脊髄・大動脈に近く手術は不可能ではないが、実際上はあまりにもリスクが大きい、という。
そこで、直腸の手術を先にしますか、抗がん剤治療にしますか?と尋ねられたので、「抗がん剤というのは、直腸がんにもリンパのがんにも効果が認められるものでしょうか?」と訊いたら、そうです、との答え。そこで私は「だったら、抗がん剤治療しかないと思う。直腸の手術や予後の間もリンパのがんは進行するわけだし、素人の感覚かもしれないが、リンパは体中にあるわけだから、他の内蔵に転移していくのが怖い」と即座に化学療法に決めた。先生は「確かに手術後は体力が落ち、すぐには抗がん剤治療が施せないから、そのほうががいいでしょうね」と頷かれた。
つづいて、基本的な化学療法の説明を受けた。3種類の抗がん剤を組み合わせての投薬を定期的に行うのが一般的であること、副作用のこと、などなど。ホワイトボードに書かれた内容をメモしていると、講義を受けている学生の気分。私は文系人間ではあるが、理科も生物なら得意だったし、分野としては物理よりは化学のほうが理解できた(笑)ことを思い出したりした。説明は素人にも理解しやすかったが、抗がん剤療法とは、予想より種類が限られ、制約の多いものだとわかった。
で、抗がん剤治療を受けた場合の平均的余命は、2年。5年後の生存率が数%とのこと。
「つまり、副作用に耐えたとしても効力のなくなった薬から乗り換えて、手の内のカードをすべて出し尽くすのが、2年後ということですね」と私が確かめると、先生は、そういうことです、とまた頷かれた。
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で、このブログには今後も、これまでの経過--抗がん剤治療を3ヶ月中断し、現在一部再開した経緯と、その日その日の記録を並行して書いていこうと考えている。
現況は:
昨年10月中旬から診察も中断していたが、今年1/13から通院を再開。この中断の間、特に民間療法・代替療法などを試してみたわけではない。ただ、東京の日常生活に戻り、治療方針に疑問を感じているうちに時間が経っただけ。
検査の結果、腫瘍マーカー値は上がっているものの、先生によると「(あなたが診察にこない間に)もっとえらいことなってるか、と心配してたんです」が、今のところさらなる内蔵への転移などは見られないらしい。が、貧血がひどく血が普通の人の半分の濃さ、とのことで、新たに鉄剤を処方された。寝る前に2錠、とのことだか、こういったものはなるべく食べ物から摂りたいので、おせちの残りの黒豆やほうれん草を一生懸命食べ、1錠ずつのんでいる。
1/20に2回めの診察を受けた。貧血は改善されつつあるらしい。診察の終わりに「今日点滴していきますか?」と先生は前より慎重にソフトにもちかけるが、先生のいう点滴は栄養剤じゃなく、エルプラットだ。と感づいて「今日はそのつもりではなかったので」と丁重にお断りした。
この日処方された抗がん剤は以前と同じくゼローダ。1日2回朝夕4錠ずつ、ビタミンB6(ピドキサール)3錠と胃の薬(プロマックD)1錠も同時に服用する。幸い、これまで吐き気などの副作用はない。ただ食事と睡眠が不規則なので、服用のタイミングがズレてしまう。もともと食事の回数が少なく、睡眠は断続的だが、私に現れる副作用は猛烈な眠気で、目が覚めても頭がぼーっとして使いものにならないことも多い。それを避けようとして、ついつい食後すぐは酸化マグネシュウムだけにして、1時間くらいしてからようようゼローダを服用するようになってしまい、、という悪循環。そこに眠くなって寝ることがわかっているから、就寝前の鉄剤ものまなければならない。ので、酸化Mgの30分後にはさむことにした。酸化とつくものと、鉄を同時に体内に入れないほうがいいような気がするので(笑)
もちろん痛み止めも処方されている。以前はセレコックスだったが、今は痛みが増しているのと言ったらロキソニンに変更しますとのこと。いっしょに服用する胃の薬もガスター何とかが加わった。ただ、現在の私の痛みの箇所は右肩甲骨の裏を中心に右腕、もしくは両肩・背中なのに、不思議なことに便通があるとたちまち和らぐので、できるだけ湿布のほうのロキソニンでしのぐことにしている。便通と肩や背中の痛みの関連など、東洋医学なら、経絡などで説明のつくことなのだろうか?今のところ、ロキソニン錠剤は服用せずに済んでいるが。
そう。私は医者嫌いではないが、もともと薬嫌い。そもそも、添加物の類いを体に入れたくない人間なのである。
それが、抗がん剤という(少なくとも私にとっては)劇薬を体に入れなければならない。
この抵抗感は克服しなければならないものなのか?余命を引き延ばすために?
-- 克服しなくても、いい。体の声を聞いて。
わたしが私に必死で訴えているような気がする。
いずれにしろ、病を放っておいた場合私の余命は今日あたりで尽きているはずだから、もはや、前半少しあがいてみた分のロス・タイムに入っているのだろうか。