昨日は、前々から予定していたデートの日。  
一度は私のせいで会えなくなってしまったからこそ、  
改めて会えたことが本当に嬉しくて仕方なかった。  




向かったのは、彼が以前会食で使ったという  
イタリアンのお店。  
分厚いローストビーフや前菜、
どれも驚くほど美味しくて、  
「美味しいね」と何度も口にする私を、  
彼はニコニコしながら見ていて。  
そんな些細な時間さえ、
居心地の良さを感じさせてくれた。  




その後は、彼が予約してくれていたホテルへ。  
本当はチェックインしたら少し散歩に行く予定だったのに、  
我慢できないように始まってしまって──  
濃厚な時間を過ごしたあと、  
気づけば半分くらいはふたりで裸のまま眠っていた。     




普通に考えたら「せっかくのデートなのに」と  
もったいなく思うのかもしれない。  
でも腕枕をされながら安心しきって眠ったあのひととき。  
それこそが、何よりも心地よく、幸せだった。  




昨日のデートは、予定通りではなかったけれど、  
ふたりの時間の重なりが何よりのご褒美で。  
「会えてよかった」──その気持ちが  
胸いっぱいに残った1日だった。