「もう、女としての私なんて…」
──そう思ってしまった朝が、あなたにもありますか?
誰にも見られない。
誰にも触れられない。
誰にも“女性”として扱われないまま、
ただ、母として、妻として、毎日をこなしていく。
気づけば、
メイクをする意味も、
服を選ぶ楽しさも、
どこか遠くへ行ってしまったような気がして──
鏡の中の自分が、
「これが私?」と、ふいに他人のように見える朝。
でも、それはきっとあなただけじゃない。
その感覚を抱えて、黙って日常を送っている人は、
たくさんいる。
セックスレスは、
ただの“夜の問題”なんかじゃない。
女としての自己肯定感を、
少しずつ、少しずつ、むしばんでいく。
だから、苦しくなる。
自分を責めるようになる。
そしていつのまにか「何かを感じる心」
さえ、眠らせてしまう。
──私も、そうでした。
誰にも言えないけれど、
「もっとちゃんと女として見てほしい」
そんな想いを、
胸の奥でずっと、抱えたまま生きている。
きっと、それを口に出すことすら、
どこかためらってしまうのかもしれない。
そんなふうに思ってしまう自分が、
わがままみたいに感じてしまったりして──
でも、そう思うこと自体が、
なにか間違っているわけじゃない。
ただ、そう感じるような日々が続いただけなんだと思う。
もし今、鏡に映る自分に
ふと戸惑うような朝があるのなら。
その気持ちを、どうか自分で責めないであげてほしい。
もしかしたらその想いは、
ずっと心の奥にしまっていた
「誰かに愛されたい」という願いが、
小さな声で教えてくれているのかもしれません。