特別な夜を終え、彼は家の近くまで送ってくれた。
いつもの場所に車を停めると、
助手席の私にそっと手を伸ばし、頬に触れる。
「……こっち、おいで。」
運転席と助手席で顔を見合わせてぎゅっとする。
間にはコンソールボックスがあるので
どうしてもくっつけない。
後部座席へ誘われ、自然に彼の胸に抱き寄せられた。
ふっと落ちた唇は優しく、
最初は触れるだけのキス。
でも少しずつ、彼の舌が唇の間に滑り込んできて、
深く、熱を重ねるようなキスへ変わっていく。
舌が絡むたび、体の奥がじわりと熱くなり、
息が喉奥で小さく震える。
彼の手がワンピースの胸元に忍び込み、
指先が布越しに先端を優しくなぞる。
軽く尖った部分を指で擦られ、
舌先でそっとかすめられたとき、
思わず声が漏れ、背中が跳ねた。
「……あっ……や……」
彼の唇が鎖骨を辿り、耳元でくぐもった息が落ちる。
太ももを撫でる指が、内側へと滑り、
ショーツの上から指先がゆっくりと
敏感な部分をなぞる。
布越しの軽い刺激に、腰が勝手に震え、
頭の奥がふわっと白くなる。
やがて彼の指が布の奥へ入り込み、
敏感な部分を優しく、そして時に小さく弾く。
指がそっと入ったとき、甘い震えが全身を駆け抜け、
肩に顔を埋め、必死で声を抑えた
彼の体がゆっくりと重なり、
狭い車内で密着したまま、
奥まで満たされていく感覚に、
胸の奥がきゅっと熱を帯び、
息を詰め、腰がびくりと震える。
彼の吐息が耳元にかかり、
「……やば……ゆー……気持ちよすぎる……」
かすれた声が落ちた。
しばらく腰を動かした後、彼は座席にもたれ、
私をそっと抱き上げ、膝に跨らせる。
「……おいで。」
恥ずかしさに耳まで熱くしながら、
彼の膝に跨り、胸元に腕を回した。
「……っ、ゆー……無理……ちょっと待って……」
彼の体の奥を受け止めると、
中でギュッと吸い付くような感覚に、
彼の肩が小さく震え、息が乱れる。
「……あっ……だめ、や……」
彼が腰をわずかに押し上げ、
そのたびに奥で甘く響き、
体が勝手にきゅっと締まってしまう。
「……やばい、ゆー……待って……無理……」
何度もかすれる声でそう言いながら、
彼の腕が私の背中をぎゅっと抱きしめ、
最後のひと押しで、彼の体が大きく震えた。
熱が奥で溢れ、体の奥まで甘い痺れが駆け抜け、
私は彼の肩にしがみつき、
声にならない声を喉奥で漏らした。
しばらく抱き合い、乱れた呼吸を整え、
彼が額をコツンと寄せ、
かすかに笑った。
「……ゆーの中、ほんとやばい……吸い付いてくる……。」
私は彼の胸に顔を埋め、 そっと彼の手を握り返した。
その後彼は、
「相性がよすぎるんだよな」
「やっぱり好きすぎるってことだな」
と、独り言のようにぼそっと言っていた。