バスルームのドアが開き、
髪を拭きながら出てきた彼と目が合った瞬間、
胸の奥で、何かが弾けた。
ソファに座る私の前へ、無言で近づく彼。
片膝をつき、私の脚へ指を這わせる。
膝から太もも、そして──
布越しに秘めた部分へ指が触れたとき、
「……っあ……」
思わず腰が震え、手が何かを掴もうとする。
彼の唇が鎖骨を辿り、首筋に落ちた瞬間、
耳元で低く囁かれる。
「可愛い……。」
バスローブの結び目を解かれ、
肩から布が落ち、胸元があらわになる。
熱い舌先が、尖った先端をかすめたとき、
小さな声が喉から漏れ、体が跳ねる。
抱き上げられ、ベッドに背中が沈む。
彼の手が太腿の内側を撫で、
指先が布の奥へと滑り込んだ瞬間、
頭の奥が真っ白になる。
「ん……や……」
声にならない声。
彼の熱が重なり、奥まで届く感覚に、
腰が無意識に揺れ、指がシーツを掴む。
視界が滲むほどの熱、
耳元で落ちる彼の吐息、
名前を呼ばれるたび、心も体も溶けていく。
「ゆー、……大好きだよ。」
その声に、胸の奥がきゅっと鳴った。
「'私も....大好き」
背中を抱き寄せる腕が、
腰のあたりをゆっくりと撫でていく。
指先が太ももの内側へと滑り込み、
秘めた部分にそっと触れた瞬間、
「ん……っ」
舌先が、敏感な場所をかすめ、
そのすぐそばを指が優しくなぞっていく。
熱が体の奥へと広がり、
小さな声が喉から漏れた。
「ゆー、すごい」
指がそっと深く沈み、
舌が柔らかく愛おしむように触れ、
体の奥がゆっくりと溶かされていく感覚に、
私は自然と、彼の腕にすべてを預けていった。
──そして、彼がゆっくりと動き出す。
髪を撫でる手が震え、
背中を抱きしめる腕に力がこもる。
優しさと、抑えきれない欲望が交じり合い、
熱が深く、強く打ち込まれていく。
「いいよ……聞かせて。」
耳元で囁かれ、甘い痺れが全身を駆け抜ける。
奥をなぞられるたび、
喉から、耐えきれない声が漏れた。
「ん……だめ、もう……っ」
名前を呼ぶたびに、彼の動きが速さを増し、
腰が震え、指がシーツをぎゅっと掴む。
何度も、何度も──
肌と肌が音を重ね、
夜の静けさを満たしていく。
最後、彼の腕に抱きしめられ、
名前を塞ぐように口づけられ、
私は甘い痺れのなかで、すべてを手放した。
そして、彼の胸元に顔を埋め、
熱の余韻に、深く、深く沈んでいった。