七夕の朝。  
空を見上げながら、  
ふと、あの人の顔が浮かんだ。



いけないって思うのに、  
毎年この日になると、  
どうしても“願ってしまう”。



会いたいって、  
触れたいって、  
名前を呼んでほしいって──  
そんな気持ちを、  
誰にも見せずに心の中でそっと抱きしめる。



短冊なんてどこにもないのに、  
私の気持ちは、毎年ちゃんとそこにある。



誰にも見せられない、  
“心の短冊”。



そこに書いたのは──  
今年も、やっぱりあなたの名前だった。