土曜日の朝。
静かな部屋の中で、ただぼんやりとスマホを見つめてる。
夜が明けるのが、今日は少し怖かった。
期待してたのに、思うようにはいかなくて
気づかないふりをしてた“寂しさ”に、
やっと気づいてしまったから。
何年も、願ってたことがあったんです。
ずっと心の中で、大切に温めてきたようなこと。
叶いそうで、もう少しで手が届きそうだったのに──
最後の最後で、すっと遠ざかってしまった感じ。
言葉にされたわけじゃないのに、
“もう無理かもしれない”って
自分の中で勝手に思ってしまう瞬間ってあるんですね。
こっちが勝手に期待して、
勝手に落ち込んでるだけなのかもしれないけど。
でも、5年って。
そんな簡単にあきらめられる長さじゃないんです。
週末の空気は、やっぱり少し苦手。
みんなが楽しそうに予定を立ててる中で、
自分だけ、気持ちを持て余してる気がして。
スマホの通知を待ちながら、
今日は、すこし長い朝になりそうです。