昨日、3週間ぶりに彼と会いました。


本当は来週まで会えないはずだったんです。  
でも夜、突然届いたメッセージ。  
「少しだけでも会いたい」──
たった一行のその言葉に、  
胸の奥が、静かにほどけていくのがわかりました。



会えたのは、わずか1時間半。  
だけど、その短さが、
逆に愛しさを際立たせた気がします。
 



車に乗り込んだ瞬間、彼がぽつりとつぶやきました。  
「なんか今日、すごく綺麗だね」  
「髪型も、すごく似合ってる」って。




ふだん、そういう言葉を口にする人じゃないんです。  
だからこそ、その一言が心にしっかり残った。

 


さくっと食事を済ませるために
お店の順番待ちで視線を感じてふと顔を向けたら、  
「あまりに綺麗だから見とれてただけ」って、さらりと。




その場に似つかわしくないほどまっすぐな言葉に、  
思わず笑ってしまったけれど──  
正直なところ、嬉しかった。




昨日は彼の咳がひどくて、キスも控えめ。  
唇がふれるかふれないかの、軽いキスをひとつだけ。  
あとは、何も求められなかった。




ただ、そっと抱きしめられて、  
胸元に手を差し入れられて、  
「癒される」って言葉と、体温を残してくれただけ。




スカートの中にも、彼の手はすべりこんできたけれど、  
それ以上は、なにもなかった。




触れ方が優しくて、温かくて──  
それだけで、十分だった。




来週は、もう少し長く一緒にいられる予定です。  
ふたりきりで、静かにこもれる時間。




たった1時間半の再会だったのに、  
今もまだ、気持ちは彼の中にいるままです。