私が実家で
「いい加減帰りなさい!」
と追い出されそうになっていた、あの夜
本当に地獄にいたのは、
私じゃなくて、野生娘でした
私が家を出たあとの
あっちの家の有様といったら
① 帰宅22時のモラ父が
無造作に置く「ご飯代」
② それを奪い
家の天下を取った中2の暴君兄
③ 暴君兄に食事代を奪われ
家に入れず、パシリにされる野生娘
④ 風呂もトイレも汚物化し
洗濯されない下着を繰り返し履く日々
………これ
令和の日本の住宅街での出来事です
野生娘は家に入れず
食事代も取られ
パシリにされていました
……完全に
家庭内奴隷制度
私が深夜まで買取の現場で
「これ、いくらになります?」
なんて査定していた裏で
娘の尊厳はゴミ同然になっていた
泣きついてきた娘の目を見て
私は決めました
「あ、これ、真っ当に頼んでも
無理なやつだ」
私を追い出そうとしている母
そこへ
もっともらしい理屈を並べ立てて
混乱させる
「うやむや理論」
と、無責任な祖母に
孫娘の不幸な人生の責任を負わせる
「うやむや責任」
を発動‼
「ここで見捨てたら
第2の私が育つよね
母さんの子育ての実績
全部消えるよ〜?」
「もしこの子がバグったら
一生その責任背負えるの
一生親子で恨むけど?」
罪悪感で顔を引き攣らせている
母をうやむやの中に引きずり込み
なし崩し的に娘を実家へねじ込みました
そこから始まった、謎の「2拠点生活」
学校が終わると実家に帰り
私とご飯を食べて
夜、父に回収されてあっちへ戻る
朝、あっちの家に帰り
そこから学校へ
大人たちの身勝手な都合に振り回され
相変わらず靴下は片方しかない野生娘
けれど、実家で梨を齧りながら
「ここ、私の基地!」
と笑う顔に
ようやく「野生」が戻ってきました
「母ちゃん、やっぱり靴下が片っぽない!」
……うん、知ってる
実家へ避難しても
あんたの靴下は標準スペックで片方だ
家も、居場所も、靴下も、全部がバラバラ
それでも
22時のコンビニ弁当を
泣いて怯えて待つ夜よりは
「うやむや」に勝ち取ったこのカオスが
私たちの「正解」でした
さて、今夜もフォトナの戦場へ。
元・奴隷(娘)と
元・支配者(息子)と合流して
過去のバグを全部笑い飛ばして来ます。

