彼女の結婚式のため
オレゴン州ポートランドまで彼氏のColey Coleと行って来た

シアトルから電車でガタガタ揺られること3時間半

ポートランドへ到着ーーー

結婚式の会場は教会

私の周りは彼氏も含め無宗教なアメリカ人が多いため、実は今まで友達の結婚式も「教会で」なんてことは一度も無かった。
なので今回の「教会で結婚式」に対し、私は「どんなもんなのかしらー


結婚式の数時間前

キンバリーと婚約者のライアンが、どうやって出会ってどこでいつ婚約したか、などの色々話を二人の結婚式用ウェブサイトで覗き見してみた。(←当日じゃなくて前もってやれ。)
すると、彼氏のColey Coleが延々と続く「私達のプロポーズストーリー♥」とやらを読んでいた最中
最後の辺りに差しかかって
『ええぇーーーーーーっ

二人共カトリックなの?
今日行くのカトリックの結婚式なの?!』と聞いて来た。
「二人共そうなのか? はて。知らんな。

『だって、プロポーズの間際、
一緒に祈りを捧げてたって書いてあるよ!
そんでもって、会場はカトリック教会って書いてあるよ!

無宗教派のアメリカ人には
教会に毎週通って熱心に神について語るような厳しいカトリック教はあまり理解できないらしく
この後、友達に「今夜の結婚式はカトリックらしい。」と連絡を入れてみると
全員から
『ご愁傷さま、PirokoとColey Cole

カトリックの結婚式は長くて退屈だから
頑張って。』 という返事をもらった

『教会でカトリックの結婚式なんて聞いてなかったよぅ

僕カトリック教の結婚式って行った事ないし、良い事聞いたことが無い。』と不安を漏らす彼氏に
「そんなのー。

大昔、キンバリーの家に遊びに行った際
「私の部屋よ~」と案内してもらった彼女の部屋にバーンと飾ってあった、
ジーザスの写真を見て見ないふりした自分がいたことを。
すっかり忘れとったがな

私は別に宗教で人を差別するつもりはないが
「カトリック教のイベントは疲れるよ。」と色々な人から言われたがために、要らない緊張感を背負って結婚式に向かうはめになった。
さて。教会に着いた私達
紫のドレスの私と紫シャツのColey Cole
体育祭で二人三脚すんのかってくらい紫組な二人。
しかし周りを見回すと、なぜか皆は黒組だった。
ヤバい!と焦った二人は
「ねぇ...黒着てこないといけなかったのかな..

『そっ、そんな事聞いてない。でも皆黒着てるね....』とボソボソ。
黒に混ざって、鮮やかな紫をヒーラヒラさせていた紫組応援団長の私は不安になり
「もし、黒を着て来ないといけなかったんなら、私は
『日本人なので知りませんでしたーっ』って言い訳するから。」と言い放った。
するとColey Coleは
『えええっ

何それ!そんなのズルい!

僕だけ「こいつアメリカ人なのに知らないでやんのー」とか言ってバカにされちゃうじゃん

(結局、色物着用者も居たには居たけれど、かなり少数だった。赤いドレスを着て来た人を見つけた時は本当に胸をなで下ろしたわ...)
しかし、安心したのもつかの間。
教会の中に一歩入ると、私達はまたもや不安に襲われた。
なぜなら
教会内は皆、
祈り中。
たじろいながら席に座る、紫色の仏教徒(私)と無宗教徒(彼氏)の二人

『ああ、でも外国の教会ってやっぱりステキよね!異国って感じがするし、ロマンチック!』と思えたのも初めの5-10分
その後はひたすら、ジーザスとマリア像と十字架の数に圧倒され
気弱になった

しばらくして皆が着席し
ようやく結婚式が始まった
が
神父の説教が
長い.....

祈りが長い。
賛美歌が長い。
プログラムが長い。
そもそも賛美歌なんて歌えもしない私達は
どうしていいのか分からず、微妙にユラユラ揺れてみただけ

そしてまだまだ続く神父の語り

時計をチラ見する彼氏は
結婚式が始まって1時間半後、
『アイシテル。』の代わりに
『ナガイヨ。 ツカレタヨ。 コレ オワルノカヨ。

あ、そうそう。
途中で度々、祈りを捧げる時間みたいなのもあって
神と十字架に祈る皆に混ざって、私はちゃっかり
『日本の東北が早く復興しますように。東北ラブ

結局.....結婚式は2時間弱も続いて彼氏はクタクタだった

吸血鬼風の八重歯の持ち主だけに、ダメージが大きかったらしい。よく頑張った

ま、宗教が何であるにしろ、結婚式ってのはおめでたいよね

元々美人のキンバリーはウェディングを着ているともっと美しくてまぶしかった

感動して泣いてたし、幸せそうで良かったわ

式の後は披露宴へ行って、ビールとワイン片手にワイワイしてきた。
結婚式は確かに長かったけど、キンバリー可愛いから許しちゃう

8月にあった友達の結婚式が、誰かさんのせいで「強制ハイキング」となり中止になったので
今回が、私とColey Coleが一緒に行った初めての結婚式

お疲れさんでした。
↓アーメン。
