
天気がいい時はここからシャポン玉を楽しむ事もある

かたち的には、大きなベランダ1つを部屋ごと用に分けて使ってある感じ

隣の人の部屋との境は大きな植物で仕切ってあるので、通れないのだが
小動物なら余裕で行き来が出来る隙間がある

ある日の休日
「ちょっと町までお出かけしちゃおうぜ!

準備はほとんどオッケー
後は、お財布+鍵+ケータイの「主要3大臣」をバッグにぽーんと投げ入れて靴さえ履けば完了、と思っていた矢先
外から話し声が聞こえてきた。
どうやら、お隣の兄ちゃん(←ちょっとゲイ風)が、
ベランダでバーベキュー•グリルの掃除をしていたら(←ベランダに洗濯物じゃなくてバーベキュー•セットってとこがアメリカだな!)
「不釣り合いな二人」のカップルも外に出ていて、世間話を始めたようだった。
近所付き合いも大切だが、もうお出かけの時間じゃない、行くわよ!という雰囲気だった私達
しかし
隣人の兄ちゃんの発言がそれを妨げた

『あはは、そうか、へぇ。そうなんだー
犬ね、たまに見かけてたんだよ。
ところで、
猫もお宅の?』
えっ!猫?
しばらく聞き耳を立てていたColey Coleが
『ガールフレンド!どうしよう

ヤバい

外にちょくちょく遊びに行っていたうちの猫。
放っておいた間に、私達に内緒で近所付き合いを始めていたらしい。
「そうそう、グレーの猫もよく見かけるんだけどね。
そうか、猫は君たちのじゃないのかー。」
焦ったColey Cole、靴下で一気にベランダへ飛び出る

『ご、ごめんごめん!それうちの猫なんだ!

兄ちゃん:「えっ、ああ、そうなの!グレーの?」
そうです。
「ロケットペンダントみたいなのしてる子?」
えぇ、そうですそうです、うちの子です

私が「可愛くないと嫌だ」と言って、勝手に注文して付けたスワロフスキーの首輪ギラギラな子

そしてこの後
兄ちゃんの口から驚きの事実がっ!
「あの子さ、よく家の中に入って来るんだよね

えぇーっ!

おいJuice、お前ビビりなクセに不法侵入する勇気はあるのか!
更には
「それでね
僕がシャワーとかお風呂入ってると
よくバスルームに入って来るんだよ」
えぇーっ!

(↑ここで「ん?兄ちゃん、バスタイムはドア開放型なの?蒸気逃げるよ?」と余計な事を一瞬考えてしまったアナタ、私と気が合う!友達になろう!)
それにしても
不法侵入の上に痴漢行為(?)までするのかうちの猫は!
恥ずかしい

授業参観で、自分の子供が超元気よく答えを間違えた時のお母さんくらい恥ずかしい!
『ごめんね、今度から外に出ないようにするから!

「え、気にしないで!良い子だし、僕全然構わないから!


良い人で本当に良かったわ!
命拾いしたな、Juice

(ちなみに
私はこの会話には参加せず
一部始終を、窓越しから「告白寸前の女の子風」に両手を胸にあててドキドキしながら聞いたわよ

それ以来、たまーにアパート内で隣の兄ちゃんに遭遇すると
「ハァイ、猫元気?

元気です。
P.S.
この兄ちゃん、
バーベキュー•グリルの使用頻度が極めて高い

カリフォルニアならまだしも

冬寒くて雨ばっかりのシアトルで、よ?

Coley Coleと付けたあだ名は『バーベキュー•ガイ』
