2023年11月30日(木)

 

朝、カーテンの隙間からお日様の光。

きっと晴れてる、嬉しいな。

 

今朝もトイレで

ゼリー状の血の塊たちに対面したからか?

やたら血圧が低い

血中酸素濃度と体温は平常、気にしない。

 

8時、主治医の訪問を受ける。

「おはよう、うん、いいね」

私の機嫌がいいと主治医のつぶらな瞳もなんとなく嬉しそうに見える。

何かに似てると思ってた、うん、雷鳥みたいだ。


主治医の手術スケジュール終了の頃

15時あたりに説明をうけることになった。

 

".同席OKが出たよ〜

時間前に共有スペースで待ち合わせね"

ダーリンにメッセージをしておく。

 

今日の担当看護師さんが来て

説明に同席するとのことを話してくれた後

私のシャワー予約の為に走って行き(すぐ埋まる)

息を切らし「取れましたよ❤️」と笑顔で言う。


病棟看護師さんたちの対応に

その愛ある姿に時折、胸がキュウっとなる。


私の大事な友人は、出会った時に看護師で

白衣姿は見たこと無いから、つい重ねて想像する。

彼女は実父を介護し、時同じくお互い父を送り

再会を楽しみにメッセージを送り合ったまま

夏以降、連絡が途絶えている。

ふとした瞬間に、たまらなく恋しくなる。



朝ごはん、おかゆが少盛り。

昨日ほとんど食べられなかったからかな。



シャワーの時間は20分


体力と時間配分を考える。

髪は昨日洗ってもらったし、身体が優先。

シャンプー類は除外、冷え取り靴下を一枚持つ。

重ね履き分はベッドに並べ戻って履く作戦。

ふらふらしないよう時間内に済むよう万全を期す。


気持ちいい。発熱の時の汗を流せた。

 

ホカホカになってご機嫌に病室に戻り

ベッドの上で冷え取り靴下たちを履く。

 

靴下は「染めものや ふく」さんの茜染め

私の定番。大好き。

 

 

 

 

 

脱いだシルクウールの靴下が、珍しく臭う。

だいぶ吸ってくれたんだろうなぁ。

 

イレウス管を私の鼻から突っ込んだ外科医が

「吸引をしていても、こんな早く治るのは稀」

と言っていたのは、温めとセルフ直伝霊気のお陰だと私は密かに思ってる。

めんどくさいから伝えたりしないけど。

 

 

スッキリさっぱり

ご機嫌にランチタイムを迎える。


お味噌汁推しの撮影。

 

 

 

栄養士さんが来られ

腸閉塞防止の食事のレクチャーや

腸の環境を整える情報などを改めて頂く。

 

 

14時半過ぎ、共有スペースでダーリンと合流。

 

しばらくして面談。

病棟のパソコン画面のある診察室にて。


「お久しぶりです」とダーリンが主治医に言う。

頷いて「早速観ますか」と目線を交わす主治医。

 

うわぁぁぁ・・・・


やだな、この既視感。

パンパンにみっちみちに詰まった腸

いつ破裂してもおかしくない状態

あの時のCT画像に非常に・・・似てる。


 

 

奇跡が今回も、起きていた・・

というか・・・ううう。

 

「ね、立派な腸閉塞でしょ」と主治医

「・・・・そうですね」ダーリンが言う。

ちらりと私を見る。

 

居たたまれない。

 

主治医「こんなになるまで何日も相当我慢してたと思うんだよね」

私「・・・・・」言葉にならない。

 

輪切りCTを追っていく、ずっとみっちみち。

ぶっとく膨らんでる。

 

主治医「癒着がないか、こう、ずーっと見てくの」

ダーリン「大変な作業ですね」

主治医「そうなんだよね」

 

みっちりパンパンに膨れた小腸の輪切り。


居たたまれない。

 

主治医「痛かったと思うんだよね」

私「大腸内膜剝れて溜まった痛みだと・・」

 

腹痛の波が来ては遠ざかり、また来る感じ。

脂汗で体と向き合うあの感じ(2021年12月)

 

 

 

あの時の感じと↑一緒だと思ってたんだもの。

 

私「翌朝どうも変だなと電話して来たんです」

 

主治医「うん。もう、今回で分かったよね」

諭すような言い方やめてぇ〜

私「ハイ・・・・・・」

返事する私に頷く主治医。

生暖かい目で見ているダーリンには既に

脂汗の夜の時点で救急車を呼ぶよう言われていた。

破裂するからね、と。

 

主治医「痛いなと思ったら、下山して来て」

 

住まいは、この病院を見下ろす高台にある。

 

私「下山・・・・・」

 

 ”登山家が外科医やってる” と

スタッフが主治医を表現してたのを思い出す。

 

主治医「そう、〇山から下りて来てね」(ニコリ)

徒歩数分圏内の「山」が付く場所を言われた。

私「ハイ・・・・・」

横で頷くダーリン。

 

あんまり認めたくないけど

思い起こせば2週間くらい前から

お腹が時々痛かったよなぁ。うん。

何回か脂汗かいて、収まってたんだ。

とにかく目の前の仕事を納めるのが優先でさ。


破裂するとこだったんだ。

また、こんなに危なかったんだ私。

我慢癖が治ったなんて自己判断を、 

粉々に砕かれた瞬間であった。


 

主治医「ところでご主人、お腹・・・」

 

私「先生、腸閉塞かもしれません!」

触って言う。空気を変えたい。

看護師さんがフフフと笑ってくれた。

 

ダーリン「僕のは、脂肪ですから」

お腹をさすってニヤリ。

看護師さん続けて笑ってる。

 

主治医「お腹出てると山登るのに邪魔なんだよ」

 

登山家である外科医の

雷鳥のようなつぶらな瞳は、面白がっていた。

 

 腸閉塞腹と脂肪腹のカップル😅


ストマ閉鎖について、ダーリンがQOL話をした。

主治医は、CTと内視鏡検査の結果を含め

別病院の放射線科主治医へ「お手紙書くからね」と言った。

当人の私が放射線科主治医に予約を取り

近いうち会いに出かける必要があるのを理解した。

 

そして主治医はいきなり

「いつ退院したい?」

と私に疑問形で聞いてきた。


え?は?ポカンとする私に


「明日?」

隣から私に問いかけるダーリン。


この人たち絶対私の反応楽しんでる🌀


 

そんなこんなで

急に明日退院することになり

看護師さんは更に忙しくなった。


私は、どの時の痛みタイミングで

病院に連絡するのが正解だったのか

まだグルグルしていた。