CHIKAです。


ライターです。

ライターだけど、
言葉で全部
伝わらなくていいやって思ってる。



昔、ラヂオのスタジオから
伝えていたのは言葉を使って。
言葉と言葉の間にある「間」の中に
込めていたのは、言葉にしない想い。

私たちは

ただ、そこにいるだけで
発するものが、ある。


その中心は、愛だと思う。
 




あのスタジオが、ふと恋しくなることがある。

だけど

毎週同じ時間に「自分の」周波数を合わせて
電波に乗せて見えない誰かに発するのは
今の私には、もう違うみたいだ。


私には私の周波数があって
それは一定じゃなくて
いつも揺れている。
いつも響いている。


言葉が無い中で
目と目で交換するもの。

触覚から伝わるもの。

匂いから分かるもの。

離れていて感じるもの。


木々の集まりから立ち上る霧
流れていく水とそこにある川
静かな夜の月の光
蛙たちの声
雨音の響き
遠くで誰かがする咳
作業をする音
鳥の声



言葉がハッキリ伝わらないとか
ちゃんと言ってとか
意味がわからないとか
何度も同じ言葉を繰り返してこう言ったとか
苛立ちごと耳に入ってくる何かに目眩がする。

ああ、周波数が合わない。

あちらの声はこちらに聞こえなくて
こちらの声はあちらに聞こえないらしく

声を発しているかすらも
感じ取れなかったりする。


何かが変だ


イライラしている様子は分かる。
分かるけど言葉が耳に入らない。

文字は目に入らない。
手の先か足の先がピリピリして
グニャリと空間が歪んだみたいに目眩。



今、受け取れる情報だけでいいやと思う。



ただ、そこに居るだけの私を許そうと思う。


感覚で居場所を決める。



1か月前に見た映画 「海獣の子供」


言葉で伝えられないことは
ものすごくたくさんある。


言葉のちからを信じているし
言葉へ想いの込め方も知ってる
だから、使い方の怖さも分かる。
そして、言葉の枠があるのも分かる。


言葉だけじゃない世界があって
言葉を使わないで響きあう世界を
知れて良かった。
感じられて嬉しい。


周波数が、今、合わない人とも
未来永劫に合わない訳じゃない。

合うときもあるだろうし
瞬間にだけ合うこともある
重く受け止めずに、軽く流してゆく。





そこに行きたい。

会いたい。

これをやりたい。

ただ、そこに居たい。

そんなのを叶えていきたい。

この體と魂のセットには限りがあるから。





そういえば、明日7月22日は
「はっぴぃ!Fm」12歳のお誕生日。
おめでとう、関わる全ての皆さん。
87.3MHzの電波に
合わせたことのある全ての皆さん
おめでとう!


ラヂオから流れる私の声は録音CM
声は同じでも私の中身は12年で変化した。
あ、外見も変わってる。




ライターだけど、
言葉で全部伝わらなくていいやって思ってる。
言葉で伝えなくてもいいやと思う時がある。
そう思う自分を許している。


ライターで、ライアー弾きの私。

書かなくても、奏でなくても

肩書きとか、能力とか、特技とか関係なく

地球に今いて

何らかの周波数を発して生きている 

CHIKAというイキモノ。