毎年この時期には
国立新美術館で「示現会展」があり
ご近所さんの出展作品を観に行く
今回は草間彌生さんの作品も観に
初めてチケット売り場に並んだ
晴れた日曜日の美術館は
朝から大混雑
カフェで呼吸を整え
草間彌生の世界へダイブ
入り口
挨拶文で既に胸を押さえる
前に居た女性も
眼鏡を外し涙を拭っていた
圧巻
真四角のキャンバスに描かれた
連作「わが永遠の魂」132枚
中心部には”咲く花”が7作品
燃える魂の輝き
エネルギーの渦
撮影が許されていて
いろんな人が
手元に収めていた
隅の作品に吸い寄せられた
アメリカへ渡る決心をして
家の前の河原で作品を焼いたエピソードの
イメージがバンと浮かんだ
美しい山々に囲まれて
パチパチと炎が音を立て煙を上げ
海を渡り
世界観を貫きとおし
自身の世界を認められ
多くの人に愛されて
なお
恋しい生まれ故郷
胸がいっぱいになった
展示は初期の作品から現在まで
大判振る舞いに次ぐ大サービス
初期作品群の鉛筆デッサン
込めた想いを感じていると
黄金色した長い髪の女の子が
眼鏡をずらして涙を拭い
寄り添う女の子が背中をさすっていた
映像作品あり
立体作品あり
美しい小さなたくさんの明かりの中
歩いて全身で感じる作品あり
丸いシールを渡されて
参加する作品あり
美術館の建物外にも
いくつも作品があり
魂を燃やして生きてゆく
ほとばしるエネルギー満載
あちこちで涙する人に遭遇
魂を解放して生きてゆこう
熱いエールを感じられる場
2000円でお釣りがくる贅沢
平日に出掛けるのがオススメ
【草間彌生 わが永遠の魂】
国立新美術館
2017.2.22 - 5.22