姪っ子が入学式の日
もう一人のチビ姪っ子は
スポーツクラブのイベント

分身の術を繰り出したい妹からの
召喚依頼を瞬間に受ける

どんな内容か把握せずに
チビ姪を連れて我が體を運ぶ

新一年生のチビ姪
入ったばかりのクラブチーム
いきなり行ったこと無い場所で
試合をすると勘違いしたらしく大緊張

仲間から離れて私のもとへ来る
「ちかちゃん、のどかわいた」
「バッグに入ってるの飲んでおいで」
「ウン、、、」

すぐ戻って来て半べそで言う

「ボールこわいの。やりたくない。」
「大丈夫だよ、今日は遊ぶだけだってさ。
   飲んでこれたの?」
「.....できなかった...」
「一緒に行こう」

バッグのファスナーを開けられず
ペットボトルを持つ手震え
開けてやると一口のんで立ち上がる

歩き出すも、への字口のチビ姪
様子を見た六年生のキャプテンが

「どうしたの?」

下を向くチビ姪に変わり説明すると
キャプテンがチビ姪の名を呼び
そっと手を繋いで優しく言うの

「大丈夫だよ。私も初めての時怖かったよ
   今日、遊びでボール使うけど
   柔らかいボールなの。大丈夫。行こう!」
「ウン....」

伝える方も受け取る方も
愛情いっぱいで
暖かくてキレイで
私が涙こぼした

{DFEDEDF8-C69D-4C23-AC81-0F1F0BEE298F}

キャプテンは列の先頭

チビ姪のチームだけ
列の最後尾に並んだ一年生二人の横
二人の上級生が寄り添っていた

愛だ

一年生とはいえ
二週間前まで
保育園に居たんだよね

凄いなぁ
新しい環境に飛び込んで
一からやってくの怖いよね
初めての場所で
知らない人いっぱいで
でも
やりたいから
踏み出したんだよね

偉いなぁ

上級生が自然にケアする様子は
毎年経験して培われているんだ

凄いなぁ.....



ホントにすごいよ

インナーチャイルドが言うんだ

で、ちかちゃんは?
どうしたの?
すごいな、だけ?
したいことあるのに?

わたし、したいよ
ちかちゃんやんなきゃ
わたし、できないよ?


うーッ
おチビさんたちに感激して
それだけで終わったら

気付いたのー♡うふふ♡で終わり滝汗

進まん!!!!
進んでないぞ!

チビ助の背中に教えてもらって
そ、れ、だ、け?

どーすんのよ?

......やる
やります
やります
やりますよ、うん