姪っ子の卒業式
久しぶりに母校を訪ねた

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母校の校歌を
全く覚えていないのに
自分でびっくりした

隣で妹が
通る声で歌っていた

聞き覚えすらないメロディ

私、合唱部だったはずなのに

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はみ出さないように
自分を保つので精一杯で

抑えて
抑えて

面白くないことに
合わせて笑って
流行りの言葉を口にして
心の中はいつも曇ってた

教室の誰かを
無視しなきゃいけない理由が
分からなくて

普通に話して
無視や陰口の対象になり
女子の集団を
怖いと思った

理由が分からないイジメは
理由なく矛先が変わって
理由なく終わって
何事も無かったみたいに
毎日が続いてゆくのが
全然分からなかったし
分かりたくなかった

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家では
子どもの頃から
祖父の嫁いびりを止められず
母を守れない自分に辟易して
思春期になって
祖父のパワハラとセクハラで
心の底から芯から
生きているのが嫌だった

本と漫画とアニメが
息ができる世界だった

図書館と本屋が
安心できる場所だった

思い出した

そうだった

全部もう「過去形」になった

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辛くて
悲しくて
心から笑えなくて

誰かに愛されてると
信じられなくて

自分すら愛せなくて

泣きたくて泣けなかった
あの頃の私を
姪っ子のおかげで
迎えに行けた

あの日の私を抱きしめて
一緒に卒業証書をもらって
笑って校門を出れた

やっと迎えに行けた

卒業おめでとう
あの日の私
まるごと愛しい



もう、笑っちゃう
全部が
可愛くて愛おしい