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ブワッと怒りが吹き出して
頭蓋骨の形が歪んだ

こんな感情を
何年も押し込めていたなんて
自分にテルミーしながら
唇は尖り涙がボロボロ出た

家族を護ろうとする時
私の中に侍が出てくる
居合で相手の命を絶つほどの
すんごいのが出現する

妹と甥っ子を守りたくて
努めて冷静に侍を諌めて
怒りの対象人の前に
妹に替わり笑顔の英語で交渉し
怒りに荒ぶる家族を柔らかく諭し
前向きな言葉を選んで自らも励まし
度々海を渡って長いこと対応してきた

今日妹が対象人に対して
冷静に対象している姿を見てた

わたし今、怒ってもいいんだ
彼女の姿に安心して
対象人の無礼にバンて怒りが出て
スカっと無視を決め込んだ

そっか
ずっと怒っていたんだ
わたし
めちゃくちゃ怒ってた

家族の誰よりも
深く燃え盛る怒りの炎を
任務遂行を優先する理由があって
身体の中に収めてきたんだ



わたしが、いちばん、怒ってたんだ!



あははははははは!

笑いながら泣きながらの告白を
両親にも
二人の妹にも
聞いてもらった

妹は泣いた

「ちかちゃん、我慢強いもんね」
末の妹が笑いながら言う
「自慢にならないよねー」
わたしが言う
「今ごろなの?変な娘だね」
母も笑っている


収めていた怒りは
わたしの内側で暴れ回り
内臓を縛り
わたしの全てを冷やしてた

底釜の蓋が開き
噴出した怒りは
強力に荒々しく
ようやく下の層に行ける感じ

感情は出してナンボ
今ココで出すのだ
我慢は身体も心も蝕む

巡りが良くなると
ゲラゲラ笑える
暖かいと
ぬくぬく幸せ