田村元延 ①は、こちら>>>
~決勝~ ②は、こちら>>>
~葛藤~ ③は、こちら>>>
跳躍では、田村選手の思いも背負い、高橋靖彦選手が最高の伸身後方宙返り2回ひねりを決め、
二位の選手に2点近い点差をつけてぶっちぎりの金メダルを獲得した。

後方宙返り2回ひねりをする高橋選手

日本選手団リーダーとして、日本選手団を引っ張り、そして、世界も引っ張ってくれた。
表彰台では、みんなを幸せにする笑顔と美しい涙が広がった。
直転では、江塚和哉選手が、予選、団体で演じた演技を遥かに越える素晴らしい演技で、
世界最高得点の12.45点で、誰もが認める金メダルを獲得した。
二位の選手とは1点近くの差をつけて。。。
音楽、技、テンポ、振り付け、情熱、、、全てにおいて完璧な演技に、
しばらくの間、会場に拍手と歓声がこだまし続けた。

彼の表彰台での涙に、彼の今までのラートへの思いが全て溢れていた。

いよいよ斜転である。
田村選手は、
軽くジャンプをし、痛みを確認し、会場に入った。
最初の技はステップのベルトを足にはめて手を離して回る技だ。確実に怪我をした箇所を圧迫し、激痛が走ったであろう。
しかし、彼の演技は、足の痛みを感じさせない素晴らしい動きで、力みもなく、とても楽しそうで、それでいてしなやかな、
とても素晴らしい演技で、喜びに満ちあふれていた。

そして見事に、
表彰台のてっぺん
金メダルを獲得した!!!

表彰台での、堂々とした、それでいて優しい顔は、僕は一生忘れないだろう。
本当に、本当におめでとうございました!!!

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あとがき
大会が終わり、田村選手が僕のところにやってきて、金メダルを僕に手渡した。
『これ、かけて下さい。。。』
僕は、メチャクチャ恥ずかしかったけど、メチャクチャ嬉しかった。
自分の首にかけてみた。
とても重く、輝いていた。
モトノブの優しさが、そこには詰まっていた。
ありがとうね、モトノブ。
なんだか
ラートの神様からプレゼントを頂いたような気がした。
『何のために出場したい?そこに答えがあると思うよ。』
あの言葉は、ラートの神様が、僕の口を通して
僕に対しても、言ってくれたんだろうな。

それぞれのラート物語 完