それぞれのラート物語 〜団体戦〜  ② | ラート中毒@吉川泰昭

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輪っか 改め ラートで世界を回ろっか。

予選の次の日は、団体戦だ。

それぞれのラート物語 田村元延選手 ①は、こちら>>>


今までのラートの歴史で、団体でドイツチームを破ったことは一度もない。

でも、今回の日本は素晴らしい選手も揃っている。

いける!!メンバーみんなその気持ちで挑んだ団体戦。


江塚選手が、最高の直転演技で素晴らしいスタート、


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そして、高橋選手の安定感のある斜転。


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この時点で日本は1位!!


そして迎えた3人目の演技


田村選手の跳躍。1本目、素晴らしいアウエルバッハ一回ひねり!着地も決めた!!


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しかし、事件は2本目の跳躍で起きた。


田村選手が跳び出した瞬間みんなが『あ!!』と思った。

と同時に、彼はラートの上に落下し、ラートのバーに足を強打させてしまった。


一瞬立ち上がった彼であったが、明らかに両足を負傷した。。。


彼は、団体戦ではもう1種目、斜転に出る予定であったが、、、棄権した。


団体戦は、3種目各2人の演技者、計6演技中、点の高い5演技の合計で競われる。


彼の抜けてしまった斜転のあと、他の2種目を、高橋選手、堀口文選手は動揺していたであろうが、それをみじんも見せない演技でベストを尽くした。


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堀口文選手 直転演技


結果は、ドイツチーム0.2点差の銀メダル。

今までの世界選手権で、ここまでの僅差は初めてであった。

大健闘である。


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しかし、その代償に、田村選手は、

次の日の決勝に進出が決まっている、跳躍、そして斜転に出場出来るか危うくなってしまった。。。


その夜、彼は僕たちにこう言った。

『明日の決勝は、何が何でも跳躍、斜転、二種目とも出場します。僕は大丈夫です。』

誰もが無理ではないか?と思った。。。

でも、

彼には周りは何も見ず、決勝に出場することだけを、彼のその目は見ていた。


そんな彼は、

今大会の国際審判、そして日本チームの総監督を務めて下さっている本谷聡監督(ラート協会副理事)の言葉ですら跳ね返す勢いであった。

彼の強い精神力と、今大会への思いの強さが、そう彼に言わせたのだろう。


彼の足は、腫れ上がり、出血もしていた。

彼の未来がとても心配であった。でも、彼の思いを尊重し、

今大会に帯同してくれた山口トレーナーの的確な処置とともに、

氷水に足をつけ、激痛に耐えながら、炎症止めの薬を飲み、

出来る限りの手当をみんなにしてもらい、

明日を待つことにした。

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~葛藤~③へ、つづく>>>


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