⑤いざ世界へ!! は、こちら>>>
大会が終わると、みんなバラバラに各国に帰っていく。
名残惜しいが、2年後にもっと上手くなって再会することを約束し、
みんなとさよならした。
僕たち二人は
大会後は、すぐには日本に帰らず、5日間ほど、
少し観光をして帰ることにしていた。
ユウスケと二人でスイスのアルプス山脈とハイジの作者のふるさとを巡るる旅を。
そう、
「口笛はなぜ遠くまで聞こえるのか」を教えてもらう旅。
ハイジの作者の家は、今でもそのまま残っていて、そこには沢山のヤギが首に鐘をつけて鳴いていた。
そんなのどかな旅、二人で小さな村のオープンカフェに入り、
食事をしながら、大会の事を振り返って話をした。
『今回の大会ホンマに楽しかったなぁ!!直転と斜転は、結果残せへんかったけど、跳躍で4位になれたのはホンマに嬉しかったわ!でも悔やまれるなぁ、もうちょっとでメダル取れたんやけどなぁ。』
注:直転、斜転についてはこちらを参照>>>
僕が、まだ興奮冷めやらぬと言った状態で話していたら、
ユウスケが少しうつむき加減で曇った表情をしながら口を開いた。
『ヤス、実はね、日本に帰るまでは言わないでおこうかと思ったんだけど、やっぱり、、、今言うね。。。』
僕は、???となったが、黙って頷いた。
『実はね、僕のお兄ちゃんがね、この世界大会の期間中に、、自殺したんだ。。。』
『え?ユウスケの、、お兄ちゃん?』
『理由は、、、分からないんだ。。。』
ユウスケは、頷いてそう答えた。
僕は、必死で状況を把握しようと頭をフル回転させた。
そう言えば、大会中、ユウスケに日本から電話がかかってきていた。その後、日本に電話をかける方法をユウスケから僕は聞かれたのを思い出した。
『大会中だったから、、、ヤスに話したらヤスが大会に集中出来くなると思って、黙ってたんだ。。。でも、もう耐えられなくて、ヤスに聞いてもらおうと思って。。。』
そう言って、何か張りつめていたものが弾け飛んだかのように
ユウスケは声を出して涙でぐしょぐしょになって泣いた。
そんなユウスケにとってめっちゃ大切な事を、大会の間ずっと一人で抱え込んでたの?
そんな状況の中でも、僕の事を考えてくれていたの??
大会がこんなに楽しかったのは、ユウスケがいつも横にいてくれたからやで。。。
自分の演技の時は、
緊張と興奮でドキドキしたけど、
ユウスケがいつも補助してくれたから、安心して演技出来たよ。。。
心の補助までしてくれてたよ。。。
それがなかったら4位なんかになれなかった!!!
もう少しでメダル取れたや??何を言うてんねん!!僕はあほか!!!
僕は、何もユウスケの気持ち分かってあげられてなかったやん。。。
ほんまにごめんなさい。。。
僕も、後悔と、感謝の気持ちで涙でぐしょぐしょになり、
食べかけのお皿を前に二人で向き合って声を出してしばらくの間、
泣いた。
人は、いろんな人に支えられて生きている。
目には見えない優しさや、陰で支えてくれている人もいることを忘れてはいけない。
お陰さま。。。沢山のお陰さま。。。
それから、人の事を優先にして考える優しさ。
そんな事を、ユウスケという親友から僕は泣きながら学んだ。
そして僕は、ユウスケに約束をした。
『今は、どんな言葉もかけることができへんけど、これからの俺の生き方で、
ユウスケにこの今の気持ちを伝えていくから。。。』
そうして、僕たちはお店を出てとにかく前に歩き出した。
それはそれは
お店の人も周りのお客さんも、さぞや滑稽な風景に思えたであろう。
男二人が、楽しく話していたと思ったらいきなり号泣したのだから。。。
『ゲイの別れ話』だと思われていたに違いない。
そんな僕たち二人とは裏腹に、
スイスの空は、透き通るような青空で、僕たちを見守ってくれていた。
第一章 出逢い 完
今では、ユウスケは、彼の専門の理学部を生かし、
佐渡島でゴミの処理、環境問題について真剣に考える会社の専務をしている。
長い間、最後まで読んで下さりありがとうございました。
長すぎるんじゃい!!、、、でも、第2章も書いても良いよっていう人は。。。
ぽちっとしてね↓

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