まだ私が免許取得後間もない、ペーパードライバーだった頃。
仕事に行くにも心配だったので常に誰かに助手席に座ってもらい、職場に着いたらそのまま車もって帰ってもらって夕方に迎えに来てもらってまた運転してカエル。という生活をしていました。それぐらい運転慣れしていなかったのです。
ある日、職場のエライ人を車で送るよう言われました。
「○○さん(私)、免許持ってる?」
「ハイ、一応持ってますけど…」
「××さん(エライ人)を△△△まで送ってくれないかな?」
「…あ、、えー、でも一人ではちょっと。。。(せめて運転できる人に一緒についていって欲しい…)」
「うんじゃ、□□さん(結構年配の方)と一緒に行きなさい。」
「分かりました。よかった。。。」
さて一向は車に乗り込み、出発です。
□□さん「僕は免許持ってないんだよねぇ」
なんだそのいきなりの衝撃発言。わたしは動揺してしまいました。何のためについて来たんだこのお方は!
まぁ普通に道を走るだけなら問題なく出来ますので、目的地には何とか到着です。
で、最大にして唯一の問題が、「バックで駐車」でした。私は一度もうまくいったことがなかったのです。まずバックしていると方向感覚が狂ってハンドル操作が大混乱、それゆえ切り返して幅寄せとか、まったく出来なかったのです。そして、だからこそ、ココだけでも運転交代してもらおうという思惑があったのですが、助手席には運転できない老いぼれが一人…(笑)。
人間、追い詰められると思いがけない力を発揮するのでしょうか、火事場のナントカか。
私はもう覚悟を決めて「えいやっ」とハンドルを切ってバックすると、一行の乗った車はススス…と吸い込まれるようにきれいに駐車スペースに収まったのでした。もうこれはミラクルとしか言いようがない。
無事お偉いさんを送り届けて満足した私と助手席の老人はもと来た道を引き返し、職場に戻ってきました。
そして、職場の広い駐車場の柱にぶつかって車を凹ましたのです。
黙っておきました。
助手席の方、眠ってたし。いいでしょ、私はがんばったよ。。。