先日、とある生徒に

「先生、クリスマスの予定は?」

と聞かれました。

 

さて、ここでもしこの生徒の一言に

a先生、クリスマスの予定は?

と、下線aが引かれ、

問1 )下線aについて、この生徒の真意を的確に表現している文章を選びなさい。

という問題が出題されたら私は迷わず

「先生、今年のクリスマスは誰と一緒に過ごす予定なんですか?」

と書かれた選択肢を選ぶ。秒で選ぶ。

 

さらに、

問2 )この場合の「誰」とは、次のうちどれを指すか?最もふさわしいものを選びなさい。

①恋人  ②家族  ③友人  ④ペット

という問題が出たら、②以下の選択肢を見ずに①を選ぶ。見直しもしない。

 

しかし、この解答は正解のようで実は不正解である。

残念。きっと君は来ない一人きりのクリスマスイヴ。

震えているのは寒さのせいか、はたまた寂しさのせいなのか…おろろろろろろ(涙ぽろぽろ)

 

 

でもちょっといろいろ待ってほしい。

 

みんな、いったん冷静になって欲しい。

 

そもそもクリスマスを、ラブラブなカップルフリフリでチュー(訳:恋人同士で過ごすためのイベント)みたいに解釈しているのは日本だけですから~。残念。拙者クリスマス侍じゃ。

 

 

 

クリスマスの起源はケルト人の「冬至のお祭り」だと言われています。

キリスト教会がケルト人に布教をしようとした際に、ケルト人の冬至のお祭りを尊重して、光が戻ってくる(=日照時間が長くなる)冬至と、この世に“光をもたらした”イエスの誕生を

 

「えーい、似たようなもんだー。一緒にしちゃえー!ひゅーじょん!ピロリロリ~

 

と、くっつけたのが始まり(らしい)。

で、本場ヨーロッパでは、クリスマスという日は、離れて暮らす家族が年に一回集まり、家族の絆を確かめ合い、1年で一番信仰心が深くなる日でもあるわけです。

 

 

1914年の第一次世界大戦中、戦線で睨み合うイギリス・フランス軍とドイツ軍との間に、奇跡とも言える休戦が実現したのも、そんな特別なクリスマスイヴの夜のことでした

 

 

「クリスマスまでには帰れる!」はずだった…

 

 

1914年6月、第一次世界大戦勃発。

 

開戦直後は、誰もが

 

「この戦争は、クリスマスまでには終わる。」

 

そう思っていた。

 

相互の地理的な近接性や、鉄道・交通網の発展から考えれば当然のことである。

 

しかし、史上初の“総力戦”は、思いもよらぬ長期戦となった。

 

膠着する西部戦線では、双方の軍が塹壕(=トレンチ)の中で、対峙していた。

 

 

 

 

一体いつまでこの戦争は続くんだ…。塹壕で寒さに震える兵士たちは、みんなそう思っていた。

 

そんな時、どこからともなく1人の歌声が聴こえてきた

 

歌声は、ドイツ塹壕に慰問に訪れた世界的テノール歌手ヴァルダーキルヒホフによる「きよしこの夜」であった。その歌声がキルヒホフのものだと気付いたフランス兵の1人が

 

「オペラ座で貴方の歌を聞いた事がある!」

 

と、大声で賞賛を送った。これが、停戦の合図となった。

 

両軍の兵士たちは、武器も持たずに塹壕の外へ出ると、先ほどまで睨み合い、敵だった者と顔を見合わせ、まるで古くからの友人のように手と手を取り合った。

そこから彼らが打ちとけるまで、時間はいらなかった。兵士達はお互いにチョコレートやタバコを贈り合い、故郷の話や恋人の話をした。

また、若者たちはサッカーで競い合った。

 

彼らは、国籍こそ違うが、同じキリスト教徒である。


機関銃の音にも、空爆の爆音にも、うんざりしていたのだ。

先ほどまで殺しあっていた敵の前に、丸腰で握手をしに
いくというのは、ものすごく勇気のいることだったろう。

相手を疑う気持ちが少しでもあれば、また、自己保身の心が少しでも残っていたならば、とうていできることではない。

 

人間は、悪い方へはいくらでも簡単に流れていってしまう。落ちるのは簡単だ。

 

さぼりたい。怠けたい。負けたっていい。どうでもいい。あいつが悪い。

自分も含め、社会の多くが、「悪いことに慣れる」というのは、ものすごく簡単なことだ。

人を憎んだり、疑ったりすることに、これっぽっちの勇気もいらない。

しかし、良いことはめったに起こらないし、良いことはなかなか伝わらない。

良いことをするには、自分を信じる大きな勇気が必要だからだ。

クリスマスイヴに生まれた感動的な休戦の地には、次のような碑文が残されている。

 

Lest We Forget忘れないように)
 

しかし、この休戦は新年を迎える前に終わり、その後戦況はさらに悪化。大戦中に3度のクリスマスを迎えることになるが、このような奇跡が起こることは二度となかった…
 

 

 

 

というわけで、僕にとってのクリスマスイヴは「世界平和について真剣に考える日」なわけですが、カタチだけ真似ちゃった日本人は、ケルト人起源のツリーに電飾を巻き、キリストが生まれたことを称える賛美歌をBGMにして恋人を口説く…というなんともおそまつな行動をとりがちなわけです。

 

でもまぁね、それはそれでいいんじゃん、と思ったりもするわけですよ。

世界平和のその前に、まずは自分の周りに居る大好きな人を幸せにすることを考える。別に恋人に限らなくて、家族や友人、家で飼っているペットでも、人それぞれ自分の愛する者の大切さを感じて、そして一緒に居てくれることに感謝する。それで十分なんじゃないかなー、と思うんですよね。

 

世界平和はその先ですから。だから僕は今日こうしてあなたがブログを読んでくれるだけで幸せです。

 

と、言うわけで、今年の授業はおしまい!みなさん素敵なクリスマスをー!

 

 

 

 

 

 

 War is over, if you want it War is over now Happy Xmas

                      

                   John Lennon