昨日観た「スパイゾルゲ
」についての感想です。(あくまで私的感想です)
この映画に対する評判はあまり良くないみたいですが、
僕は面白かったと思いますし、勉強になったと思います。
ゾルゲは第二次大戦時のソ連コミンテルンのスパイ。
詳細はここ
にあるようにゾルゲのスパイ活動は日独ソの戦況にに大きな
影響を与えていたようです。その辺は割愛するとして、
個人的に興味を持ったところを二点。そして最後に総括として一点。
・マルクス主義
国家も階級も無い、理想の共産主義社会を実現することが理想
ジョンレノンの「IMAGINE」
も確かにマルクス主義的 (エンディング)
「想像してごらん、この世に国家なんか存在しないと。決して難しいこと
ではない、殺戮も死もなくなり、宗教の争いも消えてしまう。想像してくれ
よ、すべての人間が平和に暮らしいている姿を。君はこんな私を夢想家
だと思うだろうか。」
僕は共産主義は危険だ、マルキシズムはおかしいという偏見を持ってい
た。どんな思想なのかもよく知らずにただ危険だと思っていた。
確かに彼らの独裁体制は良くないと思う。
でも目指していたものは別に変じゃないと知った。
国境を無くし、人類みな平等な世界を作る。いいじゃないか。
それと対になるのがヒトラーのナショナリズムだ。
ドイツ民族こそが優れた民族だという思想。それがユダヤ人、ポーランド
人などを排斥した原動力になった。
内と外という意識があるから争いが生まれてしまう
それを考えるとマルクス主義は本当はとても平和な思想なのかもしれな
い。それがなぜああなってしまったのか。。
人間にとって平和というのはやはり実現不可能なのか。
ともかく、共産主義=危険というような固定観念を持つことはやめる
べきだと思った。結果的に失敗だったにせよ、平和の模索であったんだ
から。日本の教育にも問題あるのかな。伝えるべきところを伝えてない
気がする。
・2・26事件を起した青年将校達の動機
ただ若手の軍部が首相や、大臣を殺したということしか知らなかった。
戦前の日本は荒れてたな、ぐらいの意識しかなかった。
彼らの主張はこうだった。「無能な政治家とその権力にむらがる財閥
のせいで日本がダメになった」
事実そうだったのかはわからない。けれど娘が身売りされ、農村が疲弊
し、大卒でも就職できないという時代だったらしい。簡単に言えば世界恐
慌のあおりを日本も受けていた時代。
そんな怒りが一部の青年将校に政治家達を殺させた。
もちろんこのようなやり方で解決しよう、恨みを晴らそうとした彼らのやり
方は正しいとは言えない。
けれど彼らがこんなことを思って事件を起したんだということが分かった
だけでも自分にとっては新しい発見であり考えさせられるところがあり
ました。
・イデオロギー
ナチズム、マルキシズム、2.26事件
これらには共通点がある気がする。
不況、貧困、現実否定、理想
今我々が貧困に苦しんでいるのは、現在権力を持っている財界人、政治
家が悪いからだ。それを壊せば理想社会がうまれるんだ。
という発想が見えてくる。
そして現実を破壊しようと行動をおこす。
いまの時代はイデオロギーが無さ過ぎる。信念が無いと言われる。
それは、理想なんてないという諦め、理想を抱くことの危険性を我々が
学んでしまったからではないだろうか。宗教に対して敏感になったのも
そうだろう。
ニーチェが言うようにプラトンのような善悪二元論で考えるのはナンセン
スだという時代気分になっているのかもしれない。
しかし、無気力になってはいけない。難しいところだ。