毎日のパッティングにアプローチ練習。
初めて本音で書くが、
この日々の取り組み、実は努力だとは思っていない。
正確に書けば「この程度の事は努力のうちに入らない」。
この程度は、ただの習慣。
これを続ければ上手くなれるなんて、浅はかな考えだと思っている。
良くて、現状維持。
そりゃそうだろ。
毎日と言っても、5分10分の練習。
面倒だけど、辛くなんかない。疲れもしない。
物事を習得する道のりは、そんなに甘くはない。
私がそこまで言い切るのには明確な理由がある。
中学の野球部時代。
大学受験。
大学の卒論。
いずれも、若い時に経験した、辛い思い出。
野球部に入部した1年目は、ボールなんか、バットなんか
ほとんど触らせてもらえなかった。
毎日毎日、これでもかと言うほど走らされ、声出しに、球拾い。
夏場でもろくに水分取らせてもらえず、
練習後に水をがぶ飲みするせいで食事できなかったり。
いつまで経っても、野球の練習をさせてもらえず、
練習日誌に不満をぶちまけた事がある。
野球がやりたくて野球部に入ったのに、試合にも出れず、
ノックやバッティングの練習もさせてもらえない。
野球が面白くない、と。
監督がその記事に何かコメントを書いてたが、よく覚えてない(笑)
ただ、納得行かなかった事だけ覚えてる。
冬場は特に走らされる。
学校から山を越えて海まで3キロのコースを往復。
全員がグランドに戻ったところで監督が言った。
「なんでみんな立ってられるんだ?本気で走ってない証拠だ、もう1往復してこい」
こんなバカみたいな話や、先輩のシゴきなど、
世の中の理不尽さを知ったのもこの頃だ。
それでも、野球部をやめようと思った事はない。
野球が好きだからとか、信念があったとか、そんな立派な理由じゃない。
部を抜ける事は負けを意味する行為だから。
クラスメートから負けのレッテルを貼られることは、
毎日吐きそうな練習よりも恐ろしいことだった。
大学受験も、本当に辛かった。
毎日、学校が終わってから、5時間以上勉強していたと思う。
夜中に眠くて眠くて、
10分だけと横になって、そのまま朝まで気絶。
電気も付けっぱなしのまま変な体勢で寝てる私に、怒る母。
毎日それの繰り返しだった。
大学の卒論。
社会人としてある程度やってきた今の自分から見ると、
大学時代の論文なんて大したことやってないと思ってしまうのだが、
当時の自分は焦りまくっていた。
仮説を立てて、それを実証するための実験。
それで上手くいかないなら、再度別の仮説を立て実験の繰り返し。
やがてアイデアは尽き、教授や助教授に相談。
侃々諤々の議論を交わすと、何かしらヒントやきっかけは生まれる。
アイデアがポンと出た瞬間の高揚感はいいものだけど、
それが実証されないと分かった時の落胆は、堪える。
日はどんどん過ぎる。
同期生たちが着々と成果を出す中、目処がたたない自分。
忘れもしない、当時の年末年始。
実家にも帰らず、正月イベントも関係なく、
元旦から一人で研究室に篭り、
3日間寝ずにぶっ通しで研究をやっていた。
その間風呂にも入らなかった。
1
月4日に、いいかげん風呂に入ろうと、
アパートに帰りそこでついにダウンして眠りに落ちた。
当時住んでいた安アパートには、お湯の出るシャワーがなく、
いちいち風呂を沸かす必要があったのだが、
まずバスタブに水を貯めている間に、我慢できず眠ってしまう。
またやっちまった、もったいないなあと、
次はガスを付けるのだが、今度は風呂が沸く間に、また眠ってしまう。
熱湯風呂を何度やってしまったことか。
風呂に入りたいのに、いつまでたっても入れないという(笑)
大学を卒業して20年近くが経つ今でも、卒論に追われる夢を見る。
若い時にそういう経験をしてきたので、
とてもじゃないが、10分程度のちょっとした練習を、
努力しているなんて思うことはできない。
そんな自分だが、今はごく平凡なサラリーマン。
第一線のプロフェッショナルとして活躍する人たちの苦労は、
私の想像を絶する。
大阪桐蔭出身、阪神タイガースの藤波投手。
この前テレビで言っていた。
「休日は朝8時から9時まで練習。当時のことは今でも思い出したくない」
今、努力していると言えることが、ひとつだけある。
英語の勉強を、かれこれ15年続けている。
今は、自転車通勤途中に英語ニュースのヒアリング。
帰宅後に単語の暗記とスピーキング。
英会話レッスンやeラーニングは今まで散々挫折してきたので、
勉強内容は全て自己流独学。
毎日、90分~2時間の時間をかけている。
今はゴルフ以上に、英語を習得したい。
自分にとって英語の重要度は、ゴルフに比べずっと高い。
初めて受けたTOEICは2002年だったか、470点だった。
そこから、英語を勉強するようになり、2006年のテストでは730点。
その後中国に赴任することになったのだが、
中国語を勉強する間も、英語の勉強は欠かさなかった。
帰任して、久々に実力を知りたくなって10年ぶりにTOEICを受けてみた。
TOEICは前半がヒアリング、後半がリーディングに分かれているのだが、
730点を取った時、初めて時間内にリーディングが全問回答できたのを良く覚えている。
しかし、今回は全然時間内に間に合わず、10問程度は時間ギリギリに適当にマーク。
全体的な感触も、分からないところだらけで、
こりゃかなり点数下がったなと思っていた。
そして今日、結果が。
790点。
これ、ゴルフのスコアで言えばどのくらいだろう?
アベレージは脱出したかな?(笑)
10年かけてたった60点アップかよ、と笑いたければ笑えばいいが、
若い頃から物忘れの激しい自分にとっては、上出来だ。
語学習得には終わりがなく、
やればやるほど至らないという思いも強くなって行くものだが、
そういえばこの感覚、ゴルフにも通じる。
ミスや失敗だらけと思ったら、ベススコアに近いスコアだったり。
努力の結果というのは、本人に分かるような表面的な表れ方をしないようだ。
実に奥が深い、と思う。
そして、上達がこうしてスコアとしてはっきりと得られると、とても嬉しい。
「継続は力なり」
この重たい台詞、今日の自分には言っても良い資格があると思う。