together,forever 276 | 嵐の勿忘草

嵐の勿忘草

忘れたくないけど忘れてしまうこと
忘れたいけど忘れられないことでも

ショウの側にいても、食事も摂れない、薬も飲みたがらない。
そんなだから・・・ショウは僕を帰したんだよね?


「サトシ?約束してくれる?
早く元気になるように、サトシも頑張るって。
俺はサトシにまた会える日まで、生き抜いてみせる。
お互いに約束しよう。

あの日にいっぱいキスしたの・・覚えてる?
元気をあげられるように・・・何回も、キスしたんだよ」

『元気になったら・・・ショウに会える?』

「少し元気になれたら・・・マサキに跳ばしてもらおう?
マサキには、面倒かけるけど」

『ホント!?約束する。
早く元気になれるように・・・頑張るね。
そしたら・・また・・・・僕と・・・交じり合って・・・』

「サトシ・・・その日を待ってるから。
今夜はもう、おやすみ。
手をつないでてあげる。
今、ベッドなんでしょ?
いつもみたいに・・手、つないで・・・眠ろう?

いつでもいつまでも
俺たちは一緒だよ。思い出して。
長いこと会えかった時も・・・俺たちはお互いを信じてたよね?」



ショウのところから戻る前。
僕はショウの中に飛び込んだ。
ソウルを溶け合わせて・・・


『ショウ・・・死なないで・・・』


僕はホンのちょっとだけ・・気付かれないようにソウルをショウに残した。