頭を何回か振って、自分の頬をパチンと両手で挟んだ。
うん!大丈夫!
想像のスイッチを自分で押して。
苦しい想像で、自分が苦しむことはしない!
自分を戒めるように言い聞かせた。
リビングに行く前に洗面所で顔を洗った。
さっきまで泣き虫だった僕は、もういらない。
リビングに行ったら、マサキが麻婆豆腐を作ってくれていた。
軽い物、って言ったのに・・・軽くない!
「マサキ・・これ・・軽い?」
「ん〜麻婆豆腐は飲み物みたいなもんでしょ?」
「・・・僕とはちょっと感じ方が違うみたい」
「ま・・食べられるでしょ?食べよ!」
量はあんまり食べられなかったけど・・・
マサキの気持ちが入ってるような麻婆豆腐はすごい美味しかった。
美味しくて、ご飯が欲しくなって、ご飯も一緒に食べたくらい。
「ごちそうさま。ね・・・マサキ・・お願いがあるんだけど・・
今日の夜・・・僕のソウルを・・ショウまで跳ばして」
「え・・でも・・まだ、躰が本調子じゃないよね?」
「うん・・・躰は・・まだまだかも・・
でも・・今日、ショウにちゃんと僕の気持ち伝えないと、ダメな気がする。
僕も・・ショウもダメになっちゃいそう。
だから・・今日だけは・・跳ばして欲しい」