11〜20日は本編をアップします。
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ぐるぐるぐるぐる。
自分の想像で、自分が苦しむなんて。
そして、以前ショウが怪我をしたときのこと、思い出した。
倒れたショウの下に真っ赤な水たまりが広がっていって・・・
あの時は、僕が溶けこませたソウルがあったから助かった。
でも、今は?そんなのはない。
広がった水たまりは止まることがなく、ショウの躰から温かみが消えて。
僕の前には冷たくなったショウの躰。
ヤダ・・・そんなの・・・
震えが止まらなくなった。
震えを止めようと、自分で自分を抱きしめるように腕を回す。
ショウのところに・・帰りたい。
陽の当たるリビングにいるのがいたたまれなくて。
薄暗いままの寝室に引きこもった。
毛布をかぶって、ベッドに丸まる。
震えが止まるわけじゃない。
想像が止められるわけじゃない。
でも、涙を流すことはできる。
思うだけ、ショウのことを呼べる。
「ショウ・・・」
僕はいつしか、泣きながら、眠ってしまっていた。
髪を撫でる優しい手。
ショウ・・?
「ショウ・・・?」
「あ・・目、覚めた?
ごめん・・ショウじゃないんだ。
あんまりにも、ツラそうな顔して寝てたから・・・」
マサキだった。