together,forever 247 | 嵐の勿忘草

嵐の勿忘草

忘れたくないけど忘れてしまうこと
忘れたいけど忘れられないことでも

つないだ手をどうしても離す気にならなくて。
一緒にベッドに入ることにした。
俺がベッドに入ったら、サトシがもぞもぞと寄ってくる。
腰に手を回して、抱き寄せたら、安心したように、すぐに聴こえてきた寝息。

サトシの寝顔をじっと見ていた。
前より・・すっかり小さくなった。
顎が細くなって、頬もこけて。

顎から頬に指を滑らせたら、くすぐったいのか?
布団に潜ろうとしてる。


眠ったサトシがあったかくて。
眠りに誘われていく。

どうせ・・やらなきゃいけないことなんて、何もない。
サトシが安心して眠っていられるなら。
このまま、俺も・・・・






もぞ、っと、サトシが動く気配で目が覚めた。
顔色が良くなった。
血色がよくなると、ちょっと安心できる。


「おはよう・・ショウ。
ショウも昼寝してたの?」

「サトシが離してくれなかったから」

茶化すように言ったら、恥ずかしそうに笑う。


「ん・・・」

「サトシ、気分はどう?」

「もう、平気。起きようか?」

「このまま、ゴロゴロしててもいいんじゃない?」

「そっか・・」


何も言わずに、俺の提案を飲んだのは、やっぱり・・
起きてるのが辛い時もあるからだろう。