つないだ手をどうしても離す気にならなくて。
一緒にベッドに入ることにした。
俺がベッドに入ったら、サトシがもぞもぞと寄ってくる。
腰に手を回して、抱き寄せたら、安心したように、すぐに聴こえてきた寝息。
サトシの寝顔をじっと見ていた。
前より・・すっかり小さくなった。
顎が細くなって、頬もこけて。
顎から頬に指を滑らせたら、くすぐったいのか?
布団に潜ろうとしてる。
眠ったサトシがあったかくて。
眠りに誘われていく。
どうせ・・やらなきゃいけないことなんて、何もない。
サトシが安心して眠っていられるなら。
このまま、俺も・・・・
もぞ、っと、サトシが動く気配で目が覚めた。
顔色が良くなった。
血色がよくなると、ちょっと安心できる。
「おはよう・・ショウ。
ショウも昼寝してたの?」
「サトシが離してくれなかったから」
茶化すように言ったら、恥ずかしそうに笑う。
「ん・・・」
「サトシ、気分はどう?」
「もう、平気。起きようか?」
「このまま、ゴロゴロしててもいいんじゃない?」
「そっか・・」
何も言わずに、俺の提案を飲んだのは、やっぱり・・
起きてるのが辛い時もあるからだろう。