ショウは、服を着せた僕に点滴をした。
留置針を刺してテープで留める。
何本か大きい点滴用のボトルがテーブルに置いてあった。
他に抗生剤とかの治療薬。
点滴の速さを調節して。
僕の躰の横に一緒に横たわる。
僕が・・こうなる前。
ショウが・・部屋に来てくれた時と同じように。
「サトシ・・・良くなるまで・・俺が面倒見るからな」
いつもと同じように、僕の躰を抱きしめて・・・眠った。
ショウの・・腕の中のあったかさ・・感じたい。
抱きしめられて眠る心地よさ・・感じて・・眠りたい。
でも・・・
ウロウロと周りをうろついて。
眠ってしまったショウの頬に触れる。
目を覚ますことはなくって。
ショウが深い眠りに就いていることが分かる。
きっと・・疲れきったんだよね。
僕を捜して、砂漠に出て。
その後、僕の世話をやくなんて・・面倒なことしたから。
でも、ゆっくり・・眠れてるみたい。
ショウの中に入るか・・・
自分の躰の中に入るか・・・
ショウのためを思うなら・・・ショウの中。
でも・・・
僕は・・・・ショウの腕の中に・・・戻りたかった。
たとえ・・わずかな時間でも。