together,forever 160 | 嵐の勿忘草

嵐の勿忘草

忘れたくないけど忘れてしまうこと
忘れたいけど忘れられないことでも

自分の躰に戻ってきた。



ショウに拒否されて・・
自分がどんなに汚くなったのか。
思い知らされた。

ただショウを想うことだけ・・は・・許してくれるかな?。

躰がボロボロなのに・・ソウルもほとんどショウに残してきたから・・
指一本すら動かすのも、億劫で。

拭うこともできないのに、次から次へと涙がこぼれてきて。
耳の後ろを通って、落ちていく。
きっと・・砂に吸い取られていってるんだろう。
今は・・夜だから、砂は黒く色を変えていってるんだろうけど・・
陽が登ったら、すぐにまた白い砂に変わっていくんだろう。

僕の躰も・・その時、一緒に焼きつくしてもらえるはず。
半日もここにいれば・・干からびるだろう。
虫に食べ尽くしてもらって・・・
穢れた躰が一欠片も残らないで消えるといいな。

ただ寝そべっている躰の向きを変えることもできない。


躰の中にいたって・・・しょうがないかな。



最後まで・・ショウの側にいたい。



僕はまた、すぅっと躰から抜けだした。
何回もやっているうちに、上手に抜けられるようになったかも。


基地に戻って、ショウを探す。
さっきの場所にはいなくって。
どこ・・・?


ショウの宿舎の中には、いなかった。
どこ?

こんな・・時間に・・・どこへ?