自分の躰に戻ってきた。
ショウに拒否されて・・
自分がどんなに汚くなったのか。
思い知らされた。
ただショウを想うことだけ・・は・・許してくれるかな?。
躰がボロボロなのに・・ソウルもほとんどショウに残してきたから・・
指一本すら動かすのも、億劫で。
拭うこともできないのに、次から次へと涙がこぼれてきて。
耳の後ろを通って、落ちていく。
きっと・・砂に吸い取られていってるんだろう。
今は・・夜だから、砂は黒く色を変えていってるんだろうけど・・
陽が登ったら、すぐにまた白い砂に変わっていくんだろう。
僕の躰も・・その時、一緒に焼きつくしてもらえるはず。
半日もここにいれば・・干からびるだろう。
虫に食べ尽くしてもらって・・・
穢れた躰が一欠片も残らないで消えるといいな。
ただ寝そべっている躰の向きを変えることもできない。
躰の中にいたって・・・しょうがないかな。
最後まで・・ショウの側にいたい。
僕はまた、すぅっと躰から抜けだした。
何回もやっているうちに、上手に抜けられるようになったかも。
基地に戻って、ショウを探す。
さっきの場所にはいなくって。
どこ・・・?
ショウの宿舎の中には、いなかった。
どこ?
こんな・・時間に・・・どこへ?