あの報道があって、半月。
5人が集まる収録日。
部外者にはきっと楽屋はいつもと同じ雰囲気に見えただろう。
でも・・実際にここにいる私たちは・・・居心地の悪さを若干感じていて。
物言いたげなメンバーの視線を大野さんの背中がそれとなく遮る。
パソコンで何かを見ていた翔さんがぽつりとつぶやいた。
「あれから結構経つのに、まだ取り沙汰されてるな・・」
同じように潤くんも・・
「なんで、大野さんの時みたいに会見開かないんだ、とか・・言われてるし・・」
ちょっとした沈黙が降りた。
静寂を破ったのは・・相葉さんだった。
ためらいとともに、投げかけてきた。
「なんで・・・なにも言わないの?」
一言、言ったら、言いたいことが溢れてきたのか・・
「ちゃんとさ・・違うなら、否定しなくていいの?
結婚が、どうの、とか言われて・・・勝手に憶測されて・・
悔しくないの?
ファンの人たちだって・・・もやもやしてるよ。
ファンを一番に考えてきたニノらしくないよ」
「相葉ちゃん!」
鋭い声で、それを止めようとする大野さんを・・・
私は相葉さんに返答することで遮った。
「会見開いて、私の考えを言って・・・なんになります?
言ったら言ったで・・また勝手に憶測されるだけ。
”作られた真実”なんて、そんなものでしょ?
そうじゃないですか?翔さん?」
誰からも、声が上がらないから、続ける。
「私が自分の気持ちを噛み砕いて。
誰にでも分かるように話しても。
結局は歪んで報道されるだけ。
良心的な報道機関が、そのまま報道してくれても。
受け取り手は自分がいいように解釈するだけ。
話しても真意は伝わらない。
話さなくても真意は伝わらない。
同じ誤解されるなら、話さないほうがマシです」
話したのに、分かってもらえない。
そんなこと、みんなイヤっていうほど、味わって来てるはず。
何回も、何回も、そんな目にあって。
それでも・・・・それでも・・・・話せって?
「私が何を思って、誰を一番大事に思ってるか、なんて・・
私一人がわかっていればいいことなんです」
それまで、ジッと、私の言葉を聞いていた大野さんがゆらりと体を揺らして立ち上がると。
直ぐ目の前に立ち、鋭い目で私を見下ろした。
何言われたって・・・・その考えは揺らがない。
大野さんの視線を逸らさず、見返した。
「オレは・・・・カズの思ってること・・
分かってる・・とは言えないかもしれないけど。
分かりたい、とは思ってる。
何があっても、いつでも、一番の味方でいたい、と思ってるよ」
視線から。表情から。鋭さがスっと消えて。
包み込むような顔になって。
ポン、と、私の頭に手を載せた。
軽く置かれたその手がとっても重く感じて。
仰いだ顔が俯いた。
自分の膝にポタリ、と雫が落ちた。
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いつもお邪魔しているNさんのブログの記事を読みまして・・
コメントしようかと思ったんですけども。
なんか長文になりそうな上、支離滅裂になりそうなので、妄想で代用(笑)
ニノって、言葉の重要性がわかっているし、それでも言葉は想いを伝えるには不十分な手段だと、考えてる、みたいなイメージが私にはありまして〜
だから、ラジオでもひっちゃかめっちゃかな嘘を混ぜ込んでるんじゃないかな?
それを楽しんでもいるんだろうけどもね。
こういう件について、私が何かをいうのもおこがましいんですけどもね。
勝手に妄想、すいませんでした。