「なんで??」
「え?」
「なんで、俺の誕生日には、プレゼント作ってくれないの!?智くぅ~~ん!?」
「えっと・・・」
だって、番組の企画・・僕が考えてるわけじゃないし。
そんなこと言われても・・困る。
「ニノには、あんなに頑張って作ってあげてたのに!
松潤にだって、かなり真剣にやってたのに!
俺には・・何一つないって?
俺だけ・・・何もなしなんて!!」
・・翔くん?忘れてない?
相葉ちゃんのも、作ってないからね?
「智くんは、俺には作る手間分の愛情もないの!?」
「ちょっと!翔くん!それは、ひどい!!
翔くんだって!僕にお祝いされたいと思ってないくせに!」
翔くんのこと、好きっていう僕の気持ちまで疑うなんて!
僕の剣幕に恐れをなしたのか、言葉が止まって・・・
「ぅう・・・」
「僕が翔くんを好きだってことも信じられないなら・・・今日は、もう、帰る」
僕が仕事してるからって。
潤くんと舞台見に行ってたくせに。
その後、一緒に飲みに行って。
日付変わるまで帰ってこなかったくせに。
誕生日おめでとう、って、僕に一番に言わせてくれなかったくせに!
翔くんの誕生日、お祝いしたいと思って。
ケーキ買って、冷蔵庫に入れてあるのに。
あとで、一人で食べて、ぶっくりほっぺになればいいんだ!
荷物をつかんで、玄関に向かう。
もう!翔くんのばか~~~っ!
「ぅぅっう・・・・ざどじ・・ぐぅ~ん」
振り向くと・・・
涙と鼻水とを盛大に垂らしてる翔くんがいて・・・
・・・ん・・・もう!
翔くん・・・イケメンがダイナシじゃん。
しょうがないなぁ・・・
「翔くん・・・おいで」
呼ぶと、子犬みたいに駆け寄ってきて。
「ざどじくん!」
んもう!
鼻水付けないでってば!
もう・・しょうがないんだからぁ。
袖口で涙と鼻水を拭ってあげて。
「翔くんへのプレゼントはね・・特別・・なんだからね?」
ホンの触れるだけのキス。
プレゼントはこれからだよ?
・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
ということで・・・
お誕生日おめでとうございます!