到着日のニューヨークはあいにくの雨模様。

荷物の移動はあまり大変ではないだろうと思い、エアトレインと地下鉄を乗り継いでホテルへ。
宿泊したダブルツリー・バイ・ヒルトン タイムズスクエア・サウスは、スペースこそ日本仕様ですが、
とてもアクセスがよく、高価なマンハッタンのホテルの中では比較的リーズナブルでした。


予報通りの雨だったので、ホテルに荷物を置いて、この日は観光はせずにショッピングに徹することに。
まずはブルックリンに向かいました。

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ブルックリンは、エリア
で雰囲気がずいぶん違う印象を持ちました。
古き良きアメリカといった感じの場所と、ゴミが道路の至る所に散らかり、アートなのか落書きなのか
壁のいたるところに描き込まれた、一見荒んだ雰囲気の場所が共存しているようでした。

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街の雰囲気はすごくいいと思ったのですが、警戒心を高めざるをえない場所もありました。
土曜日に着いたので、金曜夜の後という要素が大きかったのかもしれません。


マンハッタンに戻った後は、今回の旅行の一つのメインイベント、ジャズを聴きに行きました。
会場はColumbus CircleにあるDizzy's Club Coca Cola。

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ステージの後ろにはマンハッタンの夜景が広がりとてもきれいでした。
開演前の一枚。

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ホテルのバーで聴く落ち着いたジャズと全く違った驚異的な演奏技術に、心が揺さぶられました
オリジナルのカクテルなどをいただきながら、1時間ほど演奏に酔いしれました。

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ニューヨークに来た実感に包まれながら、大満足でホテルに帰りました。

きっかけは昨年末、ANAの国際線特典航空券の必要マイル数の改定でした。

2015年4月12日発券分からファーストクラスは大幅増加へ。
北米、ヨーロッパはこれまでシーズン通して12万マイルでしたが、
ローシーズン・レギュラーシーズンでそれぞれ15万マイルと16万5千マイル、
ハイシーズンではそれぞれ16万5千マイルと18万マイルとなります。


ファーストクラスで旅行することは、飛行機に乗るようになってからの最大の憧れであり、目標でした。

幸い、ダイナースのポイントもあり休暇も何とか取れそうだったのと、ファーストクラスでは
ニューヨークに行きたいと以前から思っていたので、このチャンスを活かして行くことにしました。



成田空港Zカウンターでチェックイン、スイートラウンジで快適に過ごして、NH10便へ。

往路の機内食は「祇園にしかわ」によるプロデュースということで、和食をいただくことにしました。
それに加えて、前菜とデザートを洋食からいただきました。

飲み物は「クリュッグ グラン・キュヴェ」を中心に、和食に合わせて日本酒などをいただきました。
クリュッグは普段飲んでいる安価なスパークリングワインとは全く違って、ワインとしての味が力強く、
何より余韻が長くてとてもおいしかったです。
初めて飲んだのが約10年前のはずですが、こんな味だったのかと初めてわかった気がしました。

もう一つの「シャルル・エドシック ブラン・デ・ミレネール1996」は、20年近く熟成しているにもかかわらず
ブラン・ド・ブランらしく淡麗で、料理に合わせやすそうだと思いました。
個人的には、食中酒としてより飲み物としてどうかという観点が主軸なので、クリュッグが好みでした。

日本酒は、最初にいただいた「手取川 純米大吟醸 山廃仕込」が断然好みでした。


機内食の写真を撮ったのでいくつか紹介します。

クリュッグとともにいただいたアミューズ。
奥から時計回りに

・ 2種の胡麻のチーズバー
・ ソフトドライビーフでロールしたサワーチェリー パルメザンチーズ風味
・ フォアグラのムース びわ見立て
・ 蟹と小海老のサラダを巻いた紋甲烏賊のスモーク
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どれも飲み物の邪魔をしない丁寧な味だったように思います。



洋食から、アペタイザー
のマリネと帆立貝 雲丹のフリヴォリテ風 キャビアを添えて
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これは頼んで大正解でした。シャンパンととても合っていて、非常においしかったです。
地上のミシュラン三つ星レストランでもなかなかこんな経験はなかったので、
正直驚きました。



先附とお椀は一緒に来ました。

先附  飯蛸 蛤の木の芽味噌添え

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出汁のゼリーが面白かったです。



椀  筍真丈

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出汁の味が濃く、料亭の味を体験できました。



造り
・ あん肝(左奥)
・ 穴子湯引き(右)
・ 茶ぶりなまこ(左手前)

醤油と胡麻ぽん酢でいただきました。

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造りを機内食として出すための最大限の工夫を感じました。



焼物  鱒
味噌幽庵焼き 手綱さより照焼

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編んであるさよりのプレゼンテーションが見事。



箸休め  鯛の白子冷し羽二重蒸し(右奥)


取肴(手前)  
・ 蒸し鮑
わかめ巻き
・ えんどう豆寄せ
・ 鰯土佐煮
・ 鯖寿司
・ 菜の花牛蒡胡麻和え

温菜 湯葉饅頭 焼甘
鯛 生姜餡掛け(左奥)

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手前の小さい器の中に何が入っていたか失念してしまいました。
どれも手が込んでいるにもかかわらず、素材の味がしっかりしていておいしかったです。



御飯  煎り唐墨御飯 味噌汁 漬物
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お腹はいっぱいでしたが、ご飯もお味噌汁もとてもおいしかったです。



洋食のデザート

いちじくとプラムのクグロフ 銀座のはちみつを使用したアイスクリームを添えて
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クグロフがとても好きなので頼んだのですが、これも大正解の好みなおいしさでした。

デザートの後、ハーブティーをいただいているうちにぐっすり眠ってしまいました。



起きて映画を見たりしてしばらくしていただいた、おつまみの大山どり香味立田。

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鶏はおいしかったのですが、衣が湿っていて、大変残念な印象。
揚げ物を機内食で供するのは難しいのかもしれません。



軽食のオニオングラタンスープ。
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予想外に量があり、しかもとても濃くてしっかりしたスープでした。


着陸前の食事としては、再び軽食からポークカツサンドウィッチを。
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カツが分厚くてボリューム満点です。これは食べ過ぎだった感が・・・。



最後に汐鯛茶漬けまでも。
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桜の花と葉の塩漬けが春の訪れを演出していて素敵でした。
鯛もしっかり入っていて軽食としても一番好みでした。


サービスに関しては、どちらかというとつきっきりで過ごしづらいのかなと思ったのですが、
実際はつかず離れずといった感じで、とても快適に過ごせました。

ハード面も特に過不足を感じることもなく、総じてリラックスして過ごせた11時間半のフライトでした。
全く疲労感がないところは、さすがファーストクラスです。


という感じでお腹いっぱい、大満足でジョン・F・ケネディ空港に到着。
入国審査はロサンゼルス空港のように機械化されていない状態で時間はややかかりましたが、
その後はスムーズに荷物を受け取ってマンハッタンに向かいました。

あけましておめでとうございます。
今年も変わらずのんびりとした更新になりますが、お読みいただけたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

あっという間に2015年になってしまいましたが、今回は2014年を印象付けたレストランを紹介しておきたいと思います。

サン・セバスチャンからタクシーを走らせること20分程、田舎道に突如として現れたレストランは、The World's 50 Best Restaurantsで2014年6位に入ったMugaritz(ムガリッツ)。


エントランス。

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敷地にはハーブ園。ここで採れたものが供されるようです。

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案内されたのは入口に近い窓際の席でした。
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各テーブルには芝生を切り取ったような草が置かれていました。

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メニューは185ユーロのコースのみ。

なお、水1本とアペリティフとしてグラスでいただいたチャコリ(Mendrakaというワイナリーのもの、2013年)は、食後に明細を見ると無料でした。
この日は他にリオハの赤ワイン1本と食後のコーヒー(2ユーロ)をいただきました。



はじめの8皿は手でいただくアミューズ。
後で配られた英語で書かれたメニューから転載します。

"A dozen smeared raddishes."

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フレッシュで繊細な味。


"Cultural textures. Several layers of dressed Kokotxas."

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ココチャ(タラの喉肉)のクニュクニュとした食感をサクサクのタピオカ粉のような生地とともに楽しみました。


"Toast of roasted crusts."
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記憶があやふやですが、下のもちもちとしたパン生地が印象的でした。


"Gelatinous chicken Mille-feuille. Roasted garlic paste and sour greens."
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とり皮の油とパリパリ感が中のソースと相まってパンチのある一皿でした。


"Cesar's Mushroom with sesame."mugaritz10

食感が不思議だった記憶があります。


"Lacquered duck neck with herbs and dry grains."
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前半で特に印象的だった一皿。
北京ダックのようなアヒルの皮に包まれた中のハーブの鮮烈なこと!
器もとてもユーモアのある楽しい料理でした。


"Cooked Nougat. Savory praline and peppercorn."

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キャラメルのような不思議な食感。皿ごとのメリハリが明確な印象でした。


"Vegetable tiles. A handful of Highland grass."

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最初テーブルに置かれた時は飾りだと思っていたのですが、まさか食べるとは。
味は青臭さはなく、とても瑞々しくて甘みのある爽やかで気持ちのよいものでした。


草の次は5つの石が置かれました。

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"...decadentia..."

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砂糖でできたフォークでいただきます。
ヨーグルトのような生クリームのような味の薄いものの上に花びらが散らしてあります。

そのケースに書かれた言葉が意味深で、

"Everything degenerates in the hands of men." Jean-Jacques Rousseau
「いかなるものでも人間の手に渡ると悪となる。」 ジャン・ジャック・ルソー

元々は、"Everything is good as it comes from the hands of the Maker of the world, but degenerates once it gets into the hands of man."から来ているようです。

筆者個人としては、料理そのものを問いかける一皿に関連する内容と解釈しましたが、解釈を人にある程度任せることによって広がりが生まれるようにも思いました。

ここでようやくメニューが配られました。

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表紙は漢字を含め様々な言語で書かれた対義的な単語たち。


表紙をめくるとメニューのコンセプトが書いてありました。

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当日のメニュー。

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裏表紙は古代文字のようなものと合わせて書かれた単語。

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後にこれらの文字と言葉を対応させたものが登場します。


手で食べる料理から砂糖のフォークを経て、メインが始まります。
"Threads of crab with vegetable mucilage, macadamias and pink peppercorn."

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カニと野菜、マカデミアナッツという組み合わせ。


"Linking... dip of fired bacon and saffron, cornbread."

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途中で中央の緑色のゼラチンを投入し、つぶしながら溶けていく中かき混ぜ、パンにつけていただきます。
サフランの香りが立ちつつも個々の味を楽しめ、溶けたゼラチンがそれぞれを「リンク」させる、おいしくも主張が明確な一皿。


ここで、厨房を案内していただきました。

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ここで一品いただきました。

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中身を当ててみてと言われて感じたのは鰹節のような味だったので答えてみると、実はそのようになるように味付けしたタマネギとのこと。
どのように鰹節のような香りをつけたのかとても不思議に感じました。


他のテーブルに供するお皿の盛り付けをしていました。
このお料理は筆者のコースには出てこなかったので、特別なもののようです。

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テーブルに戻ると、漫画の書かれた紙が敷かれていました。
"The game at the table, gambling a bite of bread and heavy cream."

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簡単に説明すると、手の中に0~3個の白いキャンディーのようなものを手に握り、相手のサービスの方とのトータルの数を当てるゲーム。

ゲームには見事に負けてしまいましたが、勝者に与えられるキャビアはいただけました。
それぞれの容器がゲームで使った物の形に統一されています。

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"Fresh porcini and consomé."

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ポルチーニの香りいっぱいの滋味あふれるスープ。


"Steak tartar."

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シンプルにおいしかった一皿。タルタルステーキとキャビアが合うとは思いませんでした。


"Hake in white. Milk pearls and and asparagus."

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見た目は不気味な気がしましたが、食べてみるとやさしい味でした。
アスパラガスの味が印象的。


"Pig tails and squid."

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肉(豚の尻尾とのことですが)とイカという組み合わせは初めてでした。
とろみのあるソースが両者をつなぎ、驚きがありつつおいしい一皿でした。


"Chicken and lobster Catalan cream."

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こちらも魚介と肉を合わせた一皿。
魚料理、肉料理の形式を崩す試みなのでしょうか。


"Eucalyptus smoked loin of lambs with its cultivated wool."

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不思議な触感としっかりとした塩分を持った「布」と下のラムが強い印象を残していった一皿。


ここからはデザートです。
"Frozen apple chippings with mature cheese."

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シンプルにとてもおいしい一皿でした。
りんごとチーズの清廉な酸味とフレッシュさ。


"Strawberries with cream.."

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無難においしい一皿だったと思います。


"Lemon Succade with our herbs from yesterday and today."

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酸味と苦味のあるレモンの皮の砂糖漬けが全体を引き締めてフィニッシュにまとめあげていく印象。


"Starched handkerchief of fruit and flowers."

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きれいな模様のハンカチは生八ツ橋のよう。


"An almost impossible bite: sugary porra."

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テーブルに並べられた石を使う場面が来るとは!砂糖を固めたものだそうです。
この時間帯、テーブルのそこかしこでこの石を削るカリカリとした音が響き、周りの方と笑いながら食べていました。

写真の構図の関係で載せておりませんが、だるま落としのように積み上げられた木の容器が運ばれてきました。
文字に対応する意味がメニューに書かれています。
"PRIDE"

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金色のチョコレートが鏡のように映る容器に入っていました。


"ENVY"

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粉になったチョコレートの中に、メダルのようなチョコレートが埋まっていました。


"WRATH"

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ココアパウダーに包まれたのは何とショウガ。鮮烈な味に驚きました。
その瞬間、サービスの方がスマイルしていました。


"GREED"

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中身は空。


"LUST"

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おいしいホワイトチョコレート。


"SLOTH"

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残念ながら記憶に残っていませんが、普通においしいチョコレートだったと思います。


4年前の2010年秋に、サン・セバスティアンで有名なレストランのひとつ、Arzakに行ったことがあるのですが、体調が優れていなかった状態で行ったため、油分とスパイスの鮮烈さに完全に参ってしまい、全く楽しめなかった苦い思い出がありました。

今回はさらに前衛的な料理が想定されたので、かなりの覚悟をして向かったのですが、この4年間の積み重ねと体調の調整もあってか、とても楽しめることができました。

Mugaritzでの経験は、「とにかくおいしい」というより、「とにかく楽しい」というものでした。
五感を研ぎ澄ませ、驚きや面白さも含めて楽しめる食のエンターテイメントといったところでしょうか。自分の経験の少なさがそれぞれの料理の深い理解まで至らない部分があり勉強不足を感じましたが、それでも十分楽しい時間を過ごすことができました。


前衛的なレストランは、ややもすると食材に手をかけ過ぎるきらいがありますが、ジャン・ジャック・ルソーの言葉も関係しているのか、素材をそのまま活かすという基本思想も感じることができ、料理の本質が自分の好みと大きく異なることもないことがわかりました。

作り手がどのようなことを伝えようとしているのか理解するのは、どのように味わったらいいのかのガイドになり、レストランで食事をする上でとても大切だと考えています。

その点で、Mugaritzでいただいた料理は、おもてなし
(例えば厨房に案内された時にいただいた鰹節味のものは、個々の客の出身国に合わせて変えていると思われます)がありつつも、自分なりに理解できるところ、解釈を任されているところがありました。
まるで、美術鑑賞しながらその作品を口に運ぶような、感覚と思考を行ったり来たりするようで、とても楽しいひとときでした。



2015年も、素晴らしいレストランとの出会いを願っています。