『輝くために』
ようやく長袖が必要な季節になってきましたね。
気温が下がると体が動きやすくなるもので、朝のジョギングも真夏に比べるとずいぶん快適です。
毎年9月・10月は運動会シーズン。
ホエールでは数々の日程変更にご協力いただきありがとうございました。
お世話になっている、こども園では運動会で体操教室の発表の場をいただきました。
その他にも、準備や運営のお手伝いもさせていただくのですが、今年は特に感じたことがありました。
それは、「園の先生方全員が、子どもたちのハレの日のために全力で取り組んでいる」ということ。
子どもたちを輝かせようと、準備から日々の練習、そして当日の関わりに至るまで、一生懸命に取り組まれている姿を目にしました。
そんな環境の下、子どもたちが輝いていないわけがないのですが、同時に一生懸命な先生方も輝いていました。
年々「視野が広がってきたな」と感じることがあり、先ほどの運動会でもそうですが、日々の練習や、事前の準備など、決して当日だけでは見えない裏側も感じるようになってきました。
自分が担当している体操教室の発表も月に数回、行くたびに上手になっているのを感じました。
お遊戯など、ほかにも取り組みがある中で、時間を見つけて担任の先生が日々、練習してくださっていたのが伝わってきました。
ホエールでも『逆立ち歩き』の練習に取り組んでいるクラスがあります。
宿題と称して、家で練習ができるようにプリントを配っているのですが、たくさん練習してくる子もいれば、とりあえずやってくる子、全くやってこない子まで様々です。
興味や関心はそれぞれなので、「やらなければいけない」ものではないのですが、不思議と熱量が反映されます。
そして、熱量が高い子から、教室の端から端まで逆立ちで歩けるようになっていくのです。
こうした熱量と結果はどんな分野にも共通しているものではないでしょうか。
勉強でも、やらされてやってきたことは、悲しいことにほとんど身につきません。
一方で、好きなこと、熱量高く取り組むものは、止められてもやめないし、驚くほど身についていきます。
ポケモンのキャラクターをどんどん覚えたり、あるキャラクターについて、めちゃくちゃ詳しくなったりするあれです。
お母さん方からすると「そんなこと覚えなくていいから、勉強してよ」と言いたくなるかもしれませんが(笑)
体操でも、広い場所を見つけるとすぐに側転や逆立ちを始める子がいます。
それは「体操が好き」という何よりの証拠。
「やらなきゃ」と思うのではなく、自然に体が動いてしまう感覚なんだと思います。
そんな子達は総じて上手になっていきます。
人より多くやる(経験する)中で、感覚が研ぎ澄まされていく。
それを見た誰かに「すごい」と言われ、またやりたくなる。
またやるので、さらに上手になる。
これの繰り返しです。
このサイクルに入ると、どんどん「できること」が増えていく。
一方で、人は年齢が上がるにつれて、「できないこと」をやりたがらなくなる傾向があります。
「できることはするけど、できないことはやらない」これだと、挑戦の機会が減り、「できないこと」が増えていく負のループに陥ります。
だからこそ、子どもたちに体操を通じて、いろんな事に挑戦し、できなかったことができるようになる経験をしてもらいたいと考えています。
究極を言えば、逆上がりができてもできなくても、将来困ることはないはずです。
だけど、「できなかった逆上がり」が、練習を重ねるうちにできるようになっていく。
その過程にある、一生懸命取り組むことや、「どうすればできるか」を考えることこそが将来に役立つ大事なものなんだと思います。
逆立ちでも、バク転でも、逆上がりでも、すべて同じ。
自らの意志で取り組んだ結果の「できた」は、子どもたちにとって何よりの宝物。
別の言い方をすると、『自信』というのかもしれません。
そんな自信を持った人は一生懸命「何か」をやっています。
そして、総じて輝いているように思います。
子どもたちに体操を好きになってもらい、「やればできた」を体験してもらう。
それが自分の役割かなと思っています。
ホエールのミッションは『自分も周りも輝かすそんな力を育てる』
今月も「たくさんの人に輝いてもらいたい」そんな想いを胸に頑張っていきたいと思います。
舟木将人