日本はクジラの肉を昔から食べてきた。
食文化なので守るべきだ。
という意見はよく聞きます。
今日は、鯨肉と食文化についてお話します。
私は、肉を食文化につなげるのは、どうしてもひっかかりがあります。
その理由を4つお話しますね。
日本はクジラの肉を昔から食べてきた。
食文化なので守るべきだ。
と聞くたびに、私は、4つの事が思い浮かびます。
1:文化の定義って?
ウィキペディアなどで調べると、文化の定義って
”総じていうと人間が社会の構成員として獲得する多数の振る舞いの全体のことである。”
らしいです。
私は”日本人に日本の食文化って何?って聞いて【鯨肉】と答える人がどのくらいいるでしょう?”
と水産庁に問い合わせたことがあります。
水産庁の回答は「あなたの周りにいなかったとしても、ある地域では食べられているのです」
との事でした。
・・・なるほど。つまり、大多数ではなくても、一定の地域で食べられるから文化だと。
でもね、農水省の見てみよう!日本各地の郷土料理 というホームページですら
どこにも鯨肉なんて載ってないんです。
つまり、農水省ですら郷土料理の代表として鯨肉を意識できないって事じゃないんでしょうか?
これを読んだ農水省が編集して鯨肉をアップするかもしれないので、写真をアップします。
でね、水産庁は一定の地域として食べられてるから文化だと言うけれど、
日本人の多くは鯨肉は食べたこともなく、捕鯨している事実すら知らない人も多いんですよね。
そんな中で、この写真・・・
日本の伝統文化どころか、
”今””無理やり”クジラ肉を普及しているように見えて仕方ないんです。
しかも、伝統文化ならカレーじゃなくて煮ものとかにすればいいのに、
カレーじゃないとみんなに受け入れられないからじゃないのかな?と思ってしまいます。
2:文化じゃなかったら食べちゃいけないのか。
すごい矛盾するんですけど、じゃあ、文化じゃなかったら食べちゃいけないの?って思うんです。
日本は戦時中に食べるものがなく、クジラの肉が大そう役にたったそうです。
それと同じで食べるものがない国の人が”捕鯨をしたい”と言ったら”文化でないのだからダメ”と否定できるのでしょうか?
食はどんな理由であり、”需要”につながると思うんです。
”食文化”という存在はもちろん分かるのですが、文化を盾に捕鯨するというのがひっかかりがあるのです。
3:文化だからずーっと守っていかないといけないの?
文化って時代に応じて変わっていくものだと思うんです。
だって、日本だってちょんまげをして、髪を結ってた時代があった。
でも今、いないじゃないですか。
それって時代にそぐわなくなったからでしょう?
需要が減ったからですよね。
また、いけにえや奴隷制度が行われていた地域もあります。
でもなくなったのは、人の道徳観が変わったからです。
人の考え方は変わるし、環境も変わっていきます。
クジラは地球温暖化や、海洋の生態系の破壊を防いだりしています。
時代に応じて発展していく事の方が時に文化を守る事より大切なのではないでしょうか。
4:クジラだけ特別視している
「クジラの肉は文化だから認める」という考え方は、
大前提に「クジラは特別な生き物だから殺さないで!」という意見を認めていることになります。
「特別な生き物だけど文化だから認める」というのは、逆にクジラだけ特別扱いしていませんか?
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という事で、捕鯨や鯨肉は文化という4つの疑問点について述べてみました。
食文化というのは存在すると思いますが、
鯨肉を食文化として扱い、食文化だから捕鯨を特別に許可するという考えは
私にはどこから見ても疑問でしかありません。
もし同じように、クジラは食文化だから・・・という言葉に疑問をもった方や、
別に鯨肉は食べなくてもいいかな・・・と思った方は
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