食品偽装とBSE問題を取り上げた推理小説を、WOWOWがドラマ化。
私にとっては、BSEは身近な問題でした。というのも、BSEが発生した当時、イギリスに留学していた私は、今でも「献血できない」という印をつけられています。
この時代、チェルノブイリの事故によって、イギリスでは「雨(酸性雨)に濡れるな!」と言われていました。この恐ろしいBSEは、世界中で問題となり…、つい最近(今もか…)まで続いたコロナのようにイギリスでは日々ニュースで取り扱われていました。
BSE=牛が震えた
本ドラマで牧場主を演じられている竜雷太さんが放つ一言。
「牛が震えた…。」
牧場にとって、死活問題です。
このことが様々な問題とある事件を引き起こしてしまい…、一人の刑事(三上博史さん)の目にとまります。
実話を類似する食品偽装を描く
実際に起きた食品偽装事件をモデルに、本小説は描かれています。2007年に北海道で起きた事件です。
ドラマでは、古田新太さんが食品偽装に手を染める加工会社の社長役を演じられていますが…、圧巻です。一つ一つの動作や、食品偽装を知っている人たちへのプレッシャーのかけ方など、演技力の深みを見せてくれます。
二つの問題を抱え、窮地にたつ
この大きな二つの問題に挟まれる男性役を、小林薫さんが演じられています。周囲に気を配り、冷静に対処しようとするがうまくいかず…、苦悩と保身が入り乱れ、身を投げうってでも組織を守ろうとする姿は、古田さん同様に見どころの一つです。
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演者がいいのは、WOWOWならでは
言い方は良くないかもしれませんが、テレビドラマに比べて、WOWOWのドラマは常に見ごたえがあります。もちろん、ドラマ化するコンテンツ選びもさることながら、演者が非常に「安定感」を感じます。他のWOWOWのドラマは、数年前までは非常に好んで観ていたので、レビューします!
主人公の刑事役を、三上博史さんが演じられています。少し前かがみで真相に迫る姿は、ちょっとだけ刑事コロンボと古畑任三郎を組み合わせた感じにもみえました。(例がべただ…。)
どんなドラマでも似たような演出がありますが、最終回に三上博史さんと小林薫さんの会話のシーンは、このドラマの終着点=オチともなり、それぞれが抱えた問題・課題に向き合うための方向性を示した、そんな気がしています。
皆様の毎日に、Woo Hoo!を届けたい。
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