いつまでも、皆を少年の心に引き戻してくれる物語。

ここ最近の映画は、誰の目からみてもクオリティは高く、今の子供たちにすれば1982年=約40年前の映画は「おもちゃ」にしか映らないのかもしれません。

そこを指摘すると、これからWoo Hoo!で取り上げるコンテンツの多くは…っとなってしまうので、早く今回の物語の扉を開きましょう。
 

あの時の感動、今でも忘れられない

日本ではアメリカより6か月遅れの1982年12月に公開され、学校では「めっさ面白い映画」と噂が立ち、私も色々と我慢して手伝いの量を増やし、1983年1月の冬休みに母と観に行きました。

 

 


それまで、(また取り上げますが)洋画の字幕はジャッキー・チェンの映画で多少は慣れていたため、違和感はありませんでした。しかし、洋画で英語というセットは初めてだったので、ちゃんと内容についていけるか…と、なぜか変な緊張をしていました。

物語が始まると同時に、全く知らない「アメリカ人の生活」が写し出され、ピザを注文し配達してもらうだのと情報量が多く、小さなことでもワクワクして見入りました。

そして、物語が「未知の世界」へと進むと同時に、自然と自分が主人公の「エリオット少年」だったら、という不思議な気分になっていきました。

宇宙から来た未知の生物と素朴な少年との出会いは、やがて友情が芽生え、いつしか「愛おしい」という家族愛に似た暖かい感情が伝わってきました。

映画が終わり、映画館が明るくなっても、私は興奮と感動で数分間足が動かず、母に声をかけられると、「もう一度、この映画を観たい。お願い!」と懇願していました。

あれほど、がむしゃらに食いついて観た映画はない…、今でも胸があつくなります。

 

憧れのBMX

劇中、エリオットとお兄ちゃんの仲間たちで、ETを連れて「逃げるシーン」があります。

子供が逃げると言っても、自転車。しかし、その自転車がBMXで「恐ろしい程、かっこいい!」と胸を焦がしました。



当時は、まさかこのBMXが日本製だとは知らず…。

あんな「かっけ~自転車」は観たことがなかったですし、桑原商会・桑原インターナショナルは海外への輸出をメインにされていて、同じ大阪市内(しかも今里って…)で製造されたものだとは…。

 

 

今でも欲しいです! 買えないことはないが…、ですね。

劇中、少年たちの「BMXの乗りこなし」は、当時ママチャリしか乗ったことがない私には、想像もつかなく、いくつか真似ましたが、何度も転びましたw

夢中になって逃げまわる少年たちの姿は、私には「実在するヒーロー」として映っていました。
 

言葉ではない、想い

エリオットは、どこにでもいそうな、素朴でいつもお兄ちゃんに揶揄われ、うだつの上がらない「ぱっとしない少年」でした。

そんなエリオットがETと出会い、みるみると変わっていきます。変わっていくというより、成長していきます。幼い私でも、その変化は感じ取りました。

ETは、エリオット少年との触れ合いの中で、少しずつ言葉を理解し始めます。なんとなく理解できているだけで、言葉を交わしているわけではありません。



そして、別れの時、エリオットとETにしか分からない「通じる瞬間」が訪れます。

その二人の姿をみて、愛を感じない人はいないでしょう。

言葉ではない、その胸にこみ上げた感情を大切にして、相手を想う。

宇宙だの、未確認飛行物体だの、そんな言葉では終わらせない「心が通じ合う」というテーマを本映画から渡されたことに、40年以上経ってやっと分かった今日この頃です。

今から、観ます。泣きます。ワクワクします!

皆様の毎日に、Woo Hoo!を届けたい。

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