また、道を走っていて転び、膝を擦りむいたこともありました。

泣きそうになっている私に、おばあちゃんは道ばたの蓬を摘み、手のひらでくしゃくしゃと揉んで膝にあててくれました。

「これで治るからね」と優しく言ってくれた声と、蓬の青い香りは、今でも心の中で生きています。