久しぶりの更新です。
今日は、2日連続で仲代達矢さんの映画をU-NEXTで観ました。
昨日は、春との旅。旅。
今日は、海辺のリア。
役者の凄さを垣間見える作品でした。
体現できる人は、現在はなかなかいません。
老いがテーマです。
春と旅、海辺のリアは衝撃の結末でした。
長尺の、長回しのセリフが特徴です。
春と旅は、音楽を使っての表現。
海辺のリアは、自然の音の表現。
対象的なのは、最後は死と生きるの違いがありめす。
春との旅は、勝手気ままに生きた老人の最後の数日を、上手く音楽を使って見事に描ききってます。
寝たように、自分の家に着く前に最後の灯火が消えていく様を描ききってます。
孫の仕事が無くなり、身を寄せる場所を探す旅で勝手気ままだったから、誰も引き取らない。
孫は、祖父を心から愛して覚悟を決めた。
祖父は悔いを感じた。
でも、最後は静かに去っていった。
海辺のリアは、元役者さんが命を絶とうとして、別れた妾の娘に最後の最後に愛で救われた話です。
シェークスピアのリア王を、海辺で演じる仲代達矢さんの芝居に心が奪われました。
前半は、どんなのを見せられているのかわからなかったけど、阿部寛さんと仲代達矢さんのひとり芝居で吸い込まれて目が釘付けになりました。
不覚にも、泣いてしまいました。
妻は、そうでもなくてつまらなそうでした。
自己満足で申し訳ないと感じました。
2009年の春と旅。
2017年の海辺のリア。
これは、是非とも若い人に観ていただきたい。
そんな作品でした。
今日は以上です。