離婚騒動が勃発して早々に、私は心療内科にかかりました。


私の仕事はそれなりに激務でしたし、中堅社員としてそれなりに責任も出てきていました。

何より私自身が、仕事に穴をあけると周りに迷惑がかかるとはっきり感じていたので、日々突きつけられる離婚届からのストレスで仕事への集中力がなくなったことを感じ始めてすぐに心療内科に行くことにしたのです。


漠然とした焦燥感から、1時間と持たずにデスクを離れ、ロッカールームに行ってスマホを取り出し、離婚関係の調べものをする毎日でした。


食欲もなくなり、体重は1か月に5キロ落ちました。

もともと睡眠は十分にとれていた生活ではありませんでしたが、5時間程度の睡眠で全く眠気を感じなくなりました。


心療内科では、「うつ病」と診断され、精神安定剤と睡眠薬を処方されました。


ただ、私はこの薬を飲みませんでした。

・5時間とはいえまとまった睡眠を夜中から早朝にかけてとれていること

・副作用のほうが怖かったこと(過食・生理不順・むくみ・めまい・頭痛が出るかもしれないと言われました)

・心療内科の医師が、問診で「何時間くらい寝ていますか」「どれくらい食事をとっていますか」といったかの確認をせず、「カウンセラーじゃないので投薬しかできない」と言って処方した薬だった

という理由からです。


とくに、担当医への不信感は強かったです。

調停があるということは伝えましたが、「原因がなくなるまでは症状は出続けるでしょうね。薬はどんどん強くできますので、とりあえず様子見ましょう。」と言われて終わりました。

きちんと自分の状況・体調を伝えなかった私も悪いと思いますが、離婚問題が深刻に始まったばかりの状況で、初対面の人に現状を伝えることが私にはうまくできませんでした。


つらいことは自覚している。

でも、どうしてつらいのかを医師は聞いてくれるわけではない。

どのようにつらいのかだけを、治療の参考になるように言わなければいけない。

そう感じてしまったので、「眠れません」「食べれません」「集中力が続きません」としか言えませんでした。

「以前はこれくらい眠れていたのに、こんなことがあったせいか、これくらいしか眠れなくなりました。とてもつらいです。」と言える心理状況ではなかったです。

せめて、「以前はこれくらい眠れていたのに、今はこれくらいしか眠れなくなりました」くらい言えればよかったんですけどね。


そんなことで、処方された薬を無視していたので、体力は激しく低下しました。

ただ、いざとなれば服用すればいいと思っていたので、安心材料にはなっていたと思います。

しかしやはり私のようなやり方はお勧めしません。

私は医師の処方を無視して、どうしても不安定になった時だけ精神安定剤を服用して、すぐにやめて今に至ります。

それで支障なく生活ができていますが、やはりこういう薬を独断で飲んだり辞めたりするべきではないと思います。私は幸い、大した副作用も出ませんでしたが、とんでもなくつらいことになっていた可能性は大いにあると思いますので、きちんと信用できるお医者さんに会い、自分の状況をきちんと伝えて、適した処方をしてもらうべきだと思います。


何度もしつこく書いて恐縮ですが、仕事が忙しかったため、家の近く、通勤途中に寄れる医院であることが第一条件でした。

というか、そうでないと受診自体が無理でした。

すでに離婚調停の申し立て等をされていましたので、情報収集もしなければならないし、体も休めないともちません。普段の家事に加え実家への説明等で休日はつぶれていきます。

やむを得ず何度か土曜日にも受診しましたが、定退日にぎりぎりでも診てもらえる時間にやっている、最寄駅のちかくの医院である必要があったのです。


私がこの医院に求めたことは

・本当にいざとなって心労から体調を崩した時に駆け込める病院を近所に確保すること

・心療内科にかかっているということで一応の安心を得て、仕事への集中力を取り戻すこと

・調停等で必要になった時のために、診断書を出してくれる医師を確保すること

この3つでした。

本当に不調を改善したりすることを望んでいるわけではありませんでしたし、ましてやカウンセリングの効果を求めていたわけでもありませんでした。

(でも、私個人の考えですが、本来こういうことを求めるべき場所だと思いますし、心療内科でこういうことを求めるのは悪いことではないはずだと思っています。)

私のようにある程度割り切って、心療内科を利用してやるぜと思っているならどんなところでもいいと思いますが、本当につらくて、体調がどうしようもなくなっている人は、ぜひ信頼できる心療内科にかかれるよう、何件でもお医者さんをみて決めることを強くお勧めします。


実際に、私も離婚調停の直前には漠然とした不安感・恐怖感に襲われ、5回程度、精神安定剤を服用しましたが、心療内科の医師との診察では「最近は調子いいです」とか適当なことを言っていたので、途中から適切な治療を受けていないことに対しても不安感を感じるようになってしまい、自業自得ですが大切な時期に余計な心配をする羽目になってしまいました。

離婚問題で悩んでいる人には、ここぞというとき、目の前のことのみに集中しなければならないことがきっとあると思います。

そんなときに、「テキトーに薬飲んでて大丈夫かな。体調が悪化したらどうしよう。」なんて余計なこと考えなければいけないのは相当痛手です。

やっぱり、「体調のことはきちんと病院にかかっているから大丈夫、あとは目の前の問題を片付けていこう」と思って事に向き合うほうがいいと思います。



素人判断ですが、病状としては私はとても軽度だったと思います。

ただ、それでも胸の奥がすっと空洞になるような感覚に襲われ、手足が冷たくなって、眠気がふっとぶ。そんな症状に悩まされることもありました。

私は結婚して地元を離れ、仕事を持っていましたので、簡単に実家に帰ることもできません。

精神状態が不安定な夜に、夫は離婚の意思を曲げないまま不在。実家の親も遠くにいる。

深夜に、自分だけ、ひとりぼっち。

なんだか妙に家の周りも静かで、誰も助けてくれないような気分になりました。


音があれば気もまぎれるかと思ってテレビをつけても、どうしたわけかかえって不安感が増すだけでしたし、明るくしてみようかと思っても電気をつければむしろ落ち着かなくなりました。


あの恐怖。あの絶望的な夜の時間。

二度と味わいたくありません。