今回は珍しく「プラモ狂四郎」をネタにちょっと遊んでみようかと。

昨年夏、クローバーのガンダムを入手した時にちょいと当時の周辺事情を

調べたりしてまして。

その時にプラモ狂四郎関係もちらっと見たりしてたんですけど…

 

なんと!クローバーのダイカストガンダムとのマッチメイクが

本編中で実現してたというではないですか!?

 

 

それがこちら。調べてみるとボンボン誌上での本編ではなく

テレビマガジン1983年5月号掲載の特別編なんだそうで。

京田四郎のいとこにあたる小学二年生の飛人(ひっと)くんを主人公にした

テレマガでの「狂四郎」特別編は一年弱掲載されたそうなんですが途中から

「ホビーボーイ飛人くん」と改題されて…って全然知りませんでした。

当時中学生だった自分はホビージャパンの定期購読を始めており

MSVまわりの諸事情なんかもHJ誌面で断片的に語られてる事しか読み取れてなかったので

その辺りについてはかなり経ってから知る事になります。

 

「狂四郎」に関しては今日に至るまで断片的に摘み食いしてる程度で

サッキー竹田(だっけ?)とかパーフェクトガンダム&ジオング云々、程度しか。

そもそも近年のビルダーズ関係の盛り上がりで狂四郎方面はモデラーさん諸氏にとって

いちジャンルとして確立しつつあり、とても自分なんかがイッチョカミする余地なんか…

 

じゃあなんでわざわざ首突っ込んでるんだ?というと、上記の

バンダイ対クローバーのガンダム対決に喰いついたから。

今思うとこの対戦、よくぞ実現してくれたなぁ、と。

どういう事かと言うとこのお話が掲載された1983年5月号(もしくは6月号)の

わずか2~3ヶ月後後の同年8月にはクローバー、倒産してるんですよね。

 

時系列を整理してみると本編中で四郎の使ってるMSVのプロトタイプガンダムは

公式には1983年6月発売とされてます。それを念頭に恐らく1983月年初、又は

82年末頃に講談社サイドで企画が立てられ、関係各所(この場合バンダイとクローバー)

に根回しを済ませて作画作業に入るのが年初から春先、なんでしょうけど

この時同時進行でスポンサーに付いていたダンバインとスラングルの不振から

クローバーの営業成績が進行していき、(wiki情報)そしてついに掲載直後に…

となる訳ですから関係者からすると肝を冷やす事になったんじゃないか、

というのは容易に想像できます。

クローバーだけならともかくダンバインの不振でサンライズの屋台骨が揺らぐと

「狂四郎」自体打切りになる恐れがあったんですから。

 

と、いう訳でこのお話が割とギリギリで掲載されたんだろなーとか考えてたら

急に再現してみたくなっちゃったんですよ。我ながら発想がゲスいなぁ。

 

てな訳で四郎と飛人のガンダムを手持ちの完成品トイで再現。

プロトタイプはロボット魂verANIME版、ダイカストガンダムは劇場版以降の後期版。

ダイカストガンダムはあの時点で使用許可が出ているということを考えると

倒産ギリギリの時期まで売られてた可能性がありますね。

当時繰り返し再放送されてたガンダム本編でDX版のCMが流されてたのを考えると

クローバーガンダムはかなりの孝行息子だったんだなー、と。

 

先に掲載した本編ではパンチを打ち出してプロトタイプのライフルを破壊してます。

「飛人はプラモを作れないのでダイカストガンダムを使っている」そうなんですけど

ちゃんと飛び道具があるので破壊力に関してはMSVより上なの…か?w

 

背中の車輪で移動するダイカストガンダム。

この辺はコンVのグランダッシャーやボルテス重戦車の影響が伺えますな。

 

実は今回のネタを思いついた時に一応MSVのキットも用意してたんですよ。

でも仕事が忙しくてプラモを作る気力が…

そんな訳でロボット魂に代理をお願いしてお茶を濁してる次第。反省。

 

と、いう訳で戦い終えて仲直り。飛人くんの善戦に四郎もたじたじ。

 

てな感じでちょい斜め方面からプラモ狂四郎を見返してみました。

テレマガ版は現状一部しか読めないそうなんですがファンの多い作品なので

番外編込みの完全版が出ると良いですね。出来れば電子版も…