さて今回はガンダムネタ。

どうにも最近購入ペースが早すぎるんですがもうちょっとだけ頑張ってみます。

とは言え来年は自粛しないとだねこれは。

 

今回入手したのはこれ。1983年製バンダイ・メカファイターシリーズガンダム。

当時流行ったLSIゲームなんですがなんとガワが1/100ガンダムになっているという。

バンダイはこれを含めてガンダムのLSIゲームを三種出してたそうなんですが

インパクトという点では一歩突き抜けてますねぇ。

 

 

パッケージ。本家のプラモが80年発売なので三年遅れの商品。発売時期を考えると

恐らく劇場版関連アイテムだとは思うんですけどタイトルロゴ等がない為

はっきりとは断言できません。

 

商品内容。プラモにあったバズーカとミサイル砲は割愛。

 

本体四面。今回入手した個体は一部変色あり。

但しハイコンの様に崩壊はない様なのでそこはひと安心。

完成品という事とゲームを内蔵する関係で改変されてはいますが

それ以外はかなり1/100プラモデルに忠実な内容。

 

可動もほぼプラモ版準拠ですが上腕と肩アーマーが一体化されているので

腕を横に広げることは出来ません。

 

胴体内のLSIゲーム。当時は玩具業界の勢力図が一気にLSIゲームからファミコンに

傾きつつあったのですが、それでもガンプラのヒットはリアルロボ路線の

プラモブームを牽引していたのです。そのいいとこ取りの象徴的アイテムですが

流石に中途半端だったのかあまり話題に上がる事がない印象です。

 

付属の武器を装備したところ。こちらもプラモ版準拠ですが

ビームライフルのスコープが一体化されていたりシールドの縁の白線が省かれていたりと

一部仕様が異なります。

 

バンダイの旧1/100ガンダムのプラモデル(後期)のと比較。

初版はシールドの十字マークが水転写デカールでしたが

こちらはモールドが追加された普及版。

 

LSIゲーム内蔵ではありますがほぼ1/100ガンダムの完成品トイ、と呼んでも

差し支えないと思いますがサーベルが赤&額の赤塗装が省略されている為

ちょっと中途半端な印象。

 

クローバーのDX合体セット(レストア品)とマイカのサウンド戦士との比較。

横幅や比率は異なりますが全高(と肩までの高さ)は測った様にピッタリ。

それだけに、ガンダムの完成品トイに要求される要素の移りかわりが見て取れて楽しいです。

 

 

クローバーのトイとバンダイの1/100には色々縁があって、

プラモの初期試作品にクローバーの頭が使われていたのは界隈では有名な話。

他にもロケット砲が付属していたりとかなりクローバーのトイを意識した仕様でした。

と、いう事でクローバーとバンダイのガンダム比較。 

クローバーのジャンクがもうひとつあればこの1/100ガンダムに頭を移植して

試作品を再現してみたいのですが現在余裕がありません故未実施。

別に合わせた訳じゃないんでしょうけどビームライフルが両者赤なのが面白いです。

 

ミサイル砲装備。完全に一致、とはいきませんが基本的に同一デザイン。

バンダイ版は前半部の色が反転してます。

 

改めて比較してみるとバンダイ版は基本的にクローバーの玩具をベースにしている事が

よく分かります。この時点でバンダイはガンダムに対して変形・合体ギミックを

重視してアプローチを行なっている、という印象です。

ほぼ同時期、バンダイはプラモデルで太陽の使者版鉄人28号のプラモを出してますが

こちらが全身可動を実現しているのを見ると、ガンダム発売時に間接可動のノウハウが

十分あったのにも関わらずコアファイターの合体を優先したのは

先行した東映系のロボットアニメのプラモデルの実績を踏まえた上での判断だったのでは、

と個人的には思っています。実際同時期にはダルタニアスやゴーディアンの様に

劇中の変形合体ギミックを再現した傑作プラモデルを輩出しています。

しかし実際は敵キャラのザクに人気が集中し、劇中のアクション再現のため

間接可動に重点が置かれていく事になるのですが肝心の主人公が

この波に乗る事になるのは少し先の話になります。

(ちなみに鉄人のプラモデルは完成品を購入したもので前のユーザーさんの制作したもの)

 

 

 

閑話休題。

今回はもうひとつガンダム系の(?)のネタを。

 

当時のブームを象徴する様なバッタモンのトイ。

胸と盾がガンダムでそれ以外はザク(ちょっと怪しいですけど)…

果たして彼の正体は?

 

なんて引っ張る気は全然なくてw

これは堀川玩具が発売していた回転戦士ギャラクシーという商品。

火星大王で有名な堀川玩具がそのノウハウを活かして送り出した電動ロボット玩具なのです。

 

見ての通りアヤシサ大爆発w

ブログ主は当時上記のメカファイターと一緒に個人経営の玩具屋でこれを見たんですが

こちらは箱から出して剥き身で飾ってあったので詳細不明のまま見過ごしてたんですね。

ところが夏以降当時のガンダムトイについて調べてたら偶然検索に引っかかって

その素性が…という訳でして。

知ってしまった以上手に入れない訳にはいかねぇなぁ!!てなもんでして。

さすがにこういうブツなのでコアなファンにすら見向きにされないのか

かーなりお手軽に入手できた次第でして。

 

本来なら目を光らせ腰を捻りながら前進するのですが不具合があるのか

モーター依存のギミックは死んでるのですが辛うじて発光ギミックだけは生きてました。

 

商品にはドレスアップ用のシールが付属しているのでリアルタイプシリーズよろしく

マーキングが楽しめる様になっております。

 

ちなみに未所持なんですけど黒/シルバーメッキのデラックスタイプというのも

あるそうなんですけど今回初めて知りました。

 

今回のネタ二体を並べて。サイズが合わないのでイマイチ絵にならないのですが

多分83年の夏、某玩具屋さんのショーケースに仲良く並んでたあの光景が

40年近く経って我が家で再現できました。

嗚呼、昭和は遠くなりにけり、ですねぇ。